「やめて」

ファーランと話している途中で意識が途絶え、気が付くとソロモンの腕の中だった私に聞こえたファーランの言葉

「ナラ！！大丈夫アルか？？」

「ファーラン、皆ありがとう。私は・・・確かにソロモンがいなくなって悲しかったでも、ファーランたちがいてくれたから、悲しさもすぐに吹き飛んで、理想郷を作るために尽くせた。私は大丈夫だからもう、守らなくてもいいのよ？一緒に帰ろう？？」

ゆっくりと、ソロモンの腕から抜け出し自分の足で立ちながらファーランに手を差し伸べ、思いをぶつける

「違う、違う違うっ！！私は私たちは帰らないアル！！ナラも帰らせないアル」

「ファーラン！！」

「今日のところはもう引くアル、でも私たちはあきらめないアルからな！！」

私の手を取ることなく否定したファーランは、複雑な顔をしたワヒードたちを連れて溶けるように消えた。

「・・・・」

「俺たちも、次のところへ行こう」

「うん」

やるせない思いが心を支配し落ちる沈黙。ゆっくりと、ソロモンが一歩踏み出した

どうして？どうしてあそこまで・・・・


















「見えてきたぞ」

「あれが、次の居場所・・・」

「あぁ、ここにはマギが国の祭司を担い存在する。レーム帝国だ」


「レーム帝国・・・」





















ソロモンたちが対峙していた時
いつものように、ナラと話をしようと出かけたアラジンだったが、一向にナラは見つからずもしかして？家で何かあったのかな？と心配し、ジャーファルに家の場所を聞いたアラジンが尋ねるとそこは、もぬけの殻否真新しい封筒に入った手紙だけが残されていた。

「おじさん！」

「？どうしたんだアラジン？また、何かあったのかな？」

「あ、えっと、そうじゃなくて・・・ナラお姉さんがこの国を旅立ったらしくてそれで・・・」

手紙の内容はアラジンに向けられたもので
”ごめんなさい。アラジン、どうかお元気で”
どうようした、アラジンはシンドバットもとへと来ていた

「ナラたちが？なぜこのタイミングで？確か昨日の宴には参加していなかったはずだが？」

「・・・・もう、お姉さんにはあえないのかな？」

「いいや。縁が続いている限りきっとまた、会えるさ」

絶対に