「私は、この子の姉に位置するユールの１人。本当は、遠くから一目見たかっただけなのそれが」

「それが、このユールの強い思いに反応して混沌(カオス)がユールを包んだからそれを、助けるべく現れたわけ！おわかり？」

自己紹介から始まり、事の経緯を聞いた俺たちだが

「大体はそれで、ナラは助かったんだろう？」

「今回の件に関しては、大丈夫。後は私が何とかするから………帰ろうルミナ」

「ちょっ、私はお礼を「帰ったらあげる」………し、仕方ないわね！いーい？約束よ、絶対！！」

「ソロモン王……ーーーーーー？」

満足に会話も出来ず、二人はナラをソロモンに渡し消え
残った周りを沈黙が支配する

「………なんで、なんで、ナラばかりいつもいつもいつも！！結局、お前の側にいたらナラはナラはっ」

「ならば、問うがこちらにナラを連れてきたのは誰だ？そこの子らを使い、自由を奪おうとしたのは誰だ？」

「「「………………」」」

「お前たちだろう？なぜ、こちらに来た？ナラがいるならそれで、お前たちは満足じゃなかったのか？」

我を取り戻したファーランが、きつくきつくソロモンをにらみつけ

「ナラがいれば満足？違うアル！忘れたアルか私との約束を、それを守れなかったのはお前アル！！」

あの日まだ、神杖を求め戦っていた頃。ファーランは、ソロモンと約束したのだ

ナラを悲しませる様なことはしないで欲しいと

「なのに、結果はナラを悲しませた、それで十分アル。ナラに傲慢な王は相応しくないナラは、私達が守っていくアルだからナラを離すアル！！」

ナラを好きなソロモンなら守れる小さな約束のはずだったのだ。だって、彼女はソロモンの側にいるだけでそれだけで笑っていられたのだ