「か……神様を殺す…」

「一体誰がそんなことを……？」

「ダビデ、老……」

「少なくとも…500年前から今も生きてる魔導士は１人しかいねぇな」

「一体何を考えているんだろう？ダビデ老は……」

その答えを私は少なからず知っている……でも、私には何もできない。











「ナラ……みんな一緒に眠るの？」

「そうよ。部屋が余ってないし、家族でいた方が寂しくないから。もし、大所帯が苦手なら私の部屋で眠ってもいいけれど……」

「違うの…私は生まれてすぐに教会の前に捨てられたんだって……だから、その」

「……………シバ、おいで？」

そういって、優しくナラとアルバの間に誘導され横になるとナラがふわりと抱きしめて、ゆっくりと背中を叩いてくれた

「大丈夫よ。これからは、沢山甘えてあなたも、大切な家族なのだから」

「そうそう！私の可愛い妹よ」

「！！妹……？」

「あら、なら私はシバのお母さんかしら？」

「ナラがお母さん……」

また、その後ろからアルバに抱きしめられサンドイッチ状態になりながら私達の秘密の雑談は続いて、本当に彼女たちがお母さんやお姉ちゃんに見えてきて、時々ふせてしまうナラを支えてあげられる様なそして、二人の様な他人を思いやれる素敵な女の人になるんだと思ってたのに…………

「なんでこうなっちゃうかなぁ……ねぇ、ファーランはなんでソロモンじゃなくてワヒードなの？」

「んん？それは妥協アル」

「えっ？」「えっ……えぇっ！？」

「うそアル」

「よ、よかった」「よかった……」

今でこそ、ナラに時々べったりなファーランにポツリと言葉をもらす。ソロモンが他の人と好きあっていたらナラを私が私とアルバが…………

「単にわたしが男の中で一番好きになったのが、この飯と乳のことばかりの明るくて単純なダメ男だったというだけの話アル。まぁ、女でいうとナラアル！間違いないアル！」

「一言二言多いんじゃ！クソ女！口を開けばナラ、ナラと続けおってからに」

「誉めたつもりアル！おまえの子供まで産んだアル！一生添い遂げる覚悟はできているアル！それに、ナラのことについてはこの前口を挟まないと約束したアル！！」

「あ、あはは」

結局答えにならなかったところへ、ソロモンたちが帰ってきた

「おかえり、ソロモン、アルバ、ナラ！……あれっ？」

「………………」

「ソロモン、どうして機嫌が悪いの？」

単に機嫌が悪いどころか、凄く怒ってないだろうか？いつもの様にナラ近づきたいのに近づけないオーラが、ソロモンから出ている

「うん……異種族たちがね。ソロモンとナラを、尊敬するのはいいんだけど、二人を崇めるための像なんか建てたり、ソロモンいないところでナラに求婚していたのを見つけてしまったから……」

きゅ、求婚！？思わず説明するアルバを見てしまう。あ、アルバも機嫌がよろしくない

「ああ……あいつそういうの大嫌いな上にナラがらみになるとそうなるよな」

「…………くだらねぇ話はやめだ。それよりウーゴ例の研究を進めておいてくれよ。ナラ先に部屋にいってろ、疲れただろ？」

「わ、わかってるよ！」

「ありがとう。」

「「「「………………」」」」

ナラが、去ると周りに沈黙が落ちる。く、空気が重い……

「そ、それよりもさ～また異種族たちに不思議がられたんだ！」

「えっ、何を？」

「『魔導士様たちはどうして老人と子供が少ないんですか？』ってね！」

「あぁ……またそのことか。」

そんな空気を、アルバが破りいつもの皆に戻っていく。ソロモンはまぁ…………