悲劇は突然に·····
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あぁ·····どうして神様は残酷なのだろう·····
『·····おとう····さん·····?』
赤く、血に染まった父の体。
『·····おかあ·····さん·····?』
私の体を抱きしめ、力なくもたれかかる母の体。
母は私を庇い、父は母と私を庇い後ろから敵に串刺しにされた。
「ちっ··········」
目の前にいる敵は、面倒くさそうに私達家族を見下ろし、2人の血が付いた刃物を降り血を落とした。
「おい·····お前、この2人の子供で間違いないか?」
敵は私を見ながらそう言ってきた
『(·····お母さんと、お父さんが··········)』
「·····喋れねぇのか·····クソ、 おい!話が違ぇぞ!羽なんか生えてねぇじゃねぇか!」
敵は私を見て、痺れを切らしたのか耳についているのだろう、無線機の相手に怒鳴っている。
『(どうして·····)』
まだ思考が追いついてない、血で濡れる2人を私はただボーッと見つめるしか出来なかった。
「·········まぁいい、目標はお前だ。行くぞ」
敵は私の胸倉を掴み、肩に担いだ。そこで私は気付き一気に涙と感情が溢れてきた。
『ぃやっ····嫌だぁあ!!お父さぁん!!お母ぁさん!!』
「くそ、暴れんなっ!!クソガキ!!」
その時·····。
ドォォォォォオオオン!!!
「な、なんだ!!?」
『·····?』
「もう大丈夫 何故って?
私が来たっ!!」
ほんの一瞬だった。
そう、声を掛けてきた人物は敵から私を引き剥がしまた父と母の元に戻してくれた。
そこからは早かった、警察が駆けつけ敵は捕まり、父と母も救急車に連れていかれた。
事が終わり、
「怖かったね·····もう大丈夫」
頭を撫でられながら、そう囁いた人は私を強く、でも壊れないよう優しく抱きしめてくれた。
そこからの記憶は余りない。
齢5歳の子供には、ショックが大きすぎるのだ。
だが、そこで私は決心した。
必ず、笑顔で救えるヒーローに
誰も死なせない、誰も殺させないと·····。