第8章 "ボス"
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いつも通り昼食の後片付けを手伝っていたのに、途中でロッシュさんに少し休んだほうがいいと言われてキッチンから出されてしまった。
休むって言ったって、別に、体調が悪いわけじゃあないのに。
今はちょっと、1人になりたくないのに。1人になると、余計なことばかり考えてしまうから。
かと言って船長室に戻る気は起こらなくて、少し考えてからすぐ隣の医務室の扉をノックした。
「モリス、入るよ」
「ん?アスターか。何、また頭痛?」
ふるふる、と首を横に降る。
「にしてはヒドイ顔してるけど」
「ホントに?いつも通りのつもりなんだけどなぁ」
そりゃあまぁ、昨日一睡もしていないんだから仕方ない。目の下のクマを隠そうにも、たいした化粧道具を持っていないので、今朝鏡の前で散々自分を睨みつけたあと諦めたのだ。
「あんまり寝心地は良くないけど、少し寝て行く?」
病人、怪我人用のベッドとハンモックはそれぞれ1つずつしかない。
私は小さく頷いて、ベッドに倒れこんだ。
「2時間くらいしたら起こすよ」
「ありがと……」
モリスが本のページをめくったり何か書いたり、時折引き出しを開けるような音がどこか懐かしい。そのせいか、あまり余計なことを考えることなく、私の意識はゆらゆらと眠りに落ちていった。
休むって言ったって、別に、体調が悪いわけじゃあないのに。
今はちょっと、1人になりたくないのに。1人になると、余計なことばかり考えてしまうから。
かと言って船長室に戻る気は起こらなくて、少し考えてからすぐ隣の医務室の扉をノックした。
「モリス、入るよ」
「ん?アスターか。何、また頭痛?」
ふるふる、と首を横に降る。
「にしてはヒドイ顔してるけど」
「ホントに?いつも通りのつもりなんだけどなぁ」
そりゃあまぁ、昨日一睡もしていないんだから仕方ない。目の下のクマを隠そうにも、たいした化粧道具を持っていないので、今朝鏡の前で散々自分を睨みつけたあと諦めたのだ。
「あんまり寝心地は良くないけど、少し寝て行く?」
病人、怪我人用のベッドとハンモックはそれぞれ1つずつしかない。
私は小さく頷いて、ベッドに倒れこんだ。
「2時間くらいしたら起こすよ」
「ありがと……」
モリスが本のページをめくったり何か書いたり、時折引き出しを開けるような音がどこか懐かしい。そのせいか、あまり余計なことを考えることなく、私の意識はゆらゆらと眠りに落ちていった。