第7章 駆け引き未満
名前変換
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昼食を挟んでリズさんの武器屋に戻ると、日が暮れるまで狙撃の戦い方についてみっちり教えてもらった。そして購入した銃のクセや手入れ方法も、初心者の私が理解できるように丁寧に説明してくれた。
「そいつに名前、つけてやんなよ」
手入れを終えた銃をカバーにしまっていると、リズさんがこちらにグラスを差し出しながらそう言った。入っていた水を一気に飲み干してから、名前?と小さく繰り返す。
「アンタの相棒だ。大事にしてやんな」
そう言って踵を返したリズさんを追いかけるように狙撃場から店に戻ると、私のために臨時休業にまでしてくれていて、申し訳なさが先に立つ。
それが顔に出ていたためか、帰り際、リズさんは私の手を力強く握りしめて言った。
「危ないと思ったらすぐ逃げるんだよ。狙撃手はみんなそうさ。あんたの訃報を見ないって事が、お代替わりだ」
わかったね、死ぬんじゃないよ。
念を押すように両手で握り締められた手は、銃の撃ちすぎで少し痺れていたけれど。暖かい彼女の手の感触を、忘れずにいようと思った。
「そいつに名前、つけてやんなよ」
手入れを終えた銃をカバーにしまっていると、リズさんがこちらにグラスを差し出しながらそう言った。入っていた水を一気に飲み干してから、名前?と小さく繰り返す。
「アンタの相棒だ。大事にしてやんな」
そう言って踵を返したリズさんを追いかけるように狙撃場から店に戻ると、私のために臨時休業にまでしてくれていて、申し訳なさが先に立つ。
それが顔に出ていたためか、帰り際、リズさんは私の手を力強く握りしめて言った。
「危ないと思ったらすぐ逃げるんだよ。狙撃手はみんなそうさ。あんたの訃報を見ないって事が、お代替わりだ」
わかったね、死ぬんじゃないよ。
念を押すように両手で握り締められた手は、銃の撃ちすぎで少し痺れていたけれど。暖かい彼女の手の感触を、忘れずにいようと思った。