第5章 強くなりたい
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ゾロが出て行った後、すぐにペローナに腕を引かれてキッチンへと移動した。
昼間約束した、ココアを飲むために。
ミルクパンにココアパウダーと砂糖を入れ、加熱しながらミルクを少しずつ加えのばしていく。手慣れたその様子を、隣で見守っていた。
「頂上戦争のこと、報道されてた内容と実際って、違うのかな」
「海軍や世界政府が事実を捻じ曲げるのはいつものことだ」
「……そっか。じゃあ、きっとモリアも生きてるね」
ココアを混ぜていた手が、ピタリと止まった。
「当たり前だ。モリア様は絶対生きてる」
言い聞かせるように呟いたその心境を、全て知ることなどできやしない。それでも、寄り添うことは、きっとできる。
「もし今後手がかりを見つけたら、なんとかして知らせるね」
一緒に行こうよなんて、私には言えない。そんな権限、私にはない。それにもし言ったところで、彼女は来ないだろう。なんとなく、そう思った。
ありがと、と、掠れた小さな声が聞こえた。
甘い香りがキッチンに漂う。
出来上がったココアをマグカップに注ぎ、出窓に2人で座って、いろんな話をした。
小さい頃のこと。今の悩み。他にも、色々。
恋話、も。
でもクロコダイルへの想いのことは、どうしても口に出せなかった。ペローナには言ってしまいたかったけれど、そうしたらもう、止まれない気がして。
確かにわたしの中にある想いなのに、外に溢れ出したら自分でコントロールなんてきっと、出来ない。
あのハンモックで寝た夜を思い出してしまって、慌てて振り払おうとしたけれど。どうにも脳裏に焼き付いて、離れなかった。
昼間約束した、ココアを飲むために。
ミルクパンにココアパウダーと砂糖を入れ、加熱しながらミルクを少しずつ加えのばしていく。手慣れたその様子を、隣で見守っていた。
「頂上戦争のこと、報道されてた内容と実際って、違うのかな」
「海軍や世界政府が事実を捻じ曲げるのはいつものことだ」
「……そっか。じゃあ、きっとモリアも生きてるね」
ココアを混ぜていた手が、ピタリと止まった。
「当たり前だ。モリア様は絶対生きてる」
言い聞かせるように呟いたその心境を、全て知ることなどできやしない。それでも、寄り添うことは、きっとできる。
「もし今後手がかりを見つけたら、なんとかして知らせるね」
一緒に行こうよなんて、私には言えない。そんな権限、私にはない。それにもし言ったところで、彼女は来ないだろう。なんとなく、そう思った。
ありがと、と、掠れた小さな声が聞こえた。
甘い香りがキッチンに漂う。
出来上がったココアをマグカップに注ぎ、出窓に2人で座って、いろんな話をした。
小さい頃のこと。今の悩み。他にも、色々。
恋話、も。
でもクロコダイルへの想いのことは、どうしても口に出せなかった。ペローナには言ってしまいたかったけれど、そうしたらもう、止まれない気がして。
確かにわたしの中にある想いなのに、外に溢れ出したら自分でコントロールなんてきっと、出来ない。
あのハンモックで寝た夜を思い出してしまって、慌てて振り払おうとしたけれど。どうにも脳裏に焼き付いて、離れなかった。