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陣内家でハロウィンパーティをする。仕事が休めそうなら帰って来るようにと、理香さんからハガキが来た。
理一さんにそう言われ、どうにか仕事をやりくりして、ご実家にお邪魔しているのだけれど。
コスプレの服なんて持っていないと言ったら、理香さんにバッチリウインクをされ、あれよあれよとナース服を着せられてしまった。
そして、未だ恋人であることが信じられない事がちょこちょこある理一さんは。
「がおー」
「……」
「えっ、何かコメントして?」
狼男のコスプレ、をしていた。
え?ちょっと待ってよ。理一さんって、アラフォーですよね。何でそんなにノリノリ?
「ごめん、ちょっと混乱した」
「そんなに似合ってなかった?」
「いや、逆、超似合ってる」
「じゃあなんで混乱するの」
「え、言っていいの」
だって、今浮かんでいる言葉の数々は、コメントというより、私の欲求でしかない。
「な、なんか嫌な予感がしなくもないけど教えて欲しいな~」
「いい歳して何はしゃいでんだ可愛いかよ!!!???は???かっこよすぎて意味わかんないんですけど!!??何してんの狼男って!!私を食べてください!!!」
「っ~!?」
私の勢いにさすがの理一さんも驚いたようだった。いやだって、これは、反則でしょう。
頭には狼の耳。モフモフの尻尾。肉球と鋭い爪つきの、手。
「理一さん」
「は、はい?」
「たべて」
「うん」
なーんて二人の世界に入っていたら。
「おい、帰ってからやれバカップル!」
私と理一さんの頭を、包帯に巻かれた侘助さんが強めに引っ叩いた。
20171204
拍手より格納。
おおかみさんのお口は私を食べるために大きいのです。
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