ss/OP
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
カジノ『レインディナーズ』でハロウィンイベントをする事になり。
新人ディーラーの私もご多分に漏れず、衣装を選ばされていた。
「……これ、かな」
選んだのは乙女の夢、純白のウエディングドレス。自分で言うのもなんだが、色白なので似合わないことはないだろう。圧倒的に女性の少ない職場なので、ちょっと、不安ではあるけれど。
そんなこんなであっという間にハロウィン当日ーー。
なんと、普段フロアにいる副支配人だけでなくオーナーまでもが仮装してフロアに立っていた。
オーナー、サー・クロコダイルはドラキュラ。白いシャツに金色の刺繍がしてあるダブルボタンのベスト。それにトレードマークのマント。チラリと見える鎖骨がとてもセクシーだ。
隣に立つ支配人のオールサンデーさんは、軍服だ。男装の麗人、といった趣き……美しくてかっこいい。なんてお似合いなのだろうといつも思う。
持ち場である初心者向けのルーレットでいつものように仕事をしてると、いつの間にかオーナーが真後ろにいた。
「ク、クロコダイル様。お疲れ様です」
さすがにオーナーの目の前で仕事をするのは初めてで、まだまだ新人の域を出ない私は緊張から手が震える。
「フン、せっかくのハロウィンだ。楽しみたまえ。ところで」
「は、はい?」
何かやらかしてしまっただろうかと、身構えていると。
ひたり、喉元に大きな手の感触。肩口を、冷たい鉤爪てするりとなぞられる。
「貴様、美味そうなうなじをしているな。あとで覚悟しておけ」
最後の一言は耳元で囁かれるように言って、音もなく別のディーラーの元へと去って行った。
私はといえば、真っ赤な顔で、今しがた囁かれた左耳を抑えてしゃがみこんで、仕事どころではなくなってしまった。
腰が、抜けるかと思った…。
あとで覚悟しておけ、という言葉が本気であると思い知るのは、それから数時間後のお話。
20171204
拍手より格納。
あの声で耳元で喋られたらそりゃ力も抜けますよね。カクンと。
新人ディーラーの私もご多分に漏れず、衣装を選ばされていた。
「……これ、かな」
選んだのは乙女の夢、純白のウエディングドレス。自分で言うのもなんだが、色白なので似合わないことはないだろう。圧倒的に女性の少ない職場なので、ちょっと、不安ではあるけれど。
そんなこんなであっという間にハロウィン当日ーー。
なんと、普段フロアにいる副支配人だけでなくオーナーまでもが仮装してフロアに立っていた。
オーナー、サー・クロコダイルはドラキュラ。白いシャツに金色の刺繍がしてあるダブルボタンのベスト。それにトレードマークのマント。チラリと見える鎖骨がとてもセクシーだ。
隣に立つ支配人のオールサンデーさんは、軍服だ。男装の麗人、といった趣き……美しくてかっこいい。なんてお似合いなのだろうといつも思う。
持ち場である初心者向けのルーレットでいつものように仕事をしてると、いつの間にかオーナーが真後ろにいた。
「ク、クロコダイル様。お疲れ様です」
さすがにオーナーの目の前で仕事をするのは初めてで、まだまだ新人の域を出ない私は緊張から手が震える。
「フン、せっかくのハロウィンだ。楽しみたまえ。ところで」
「は、はい?」
何かやらかしてしまっただろうかと、身構えていると。
ひたり、喉元に大きな手の感触。肩口を、冷たい鉤爪てするりとなぞられる。
「貴様、美味そうなうなじをしているな。あとで覚悟しておけ」
最後の一言は耳元で囁かれるように言って、音もなく別のディーラーの元へと去って行った。
私はといえば、真っ赤な顔で、今しがた囁かれた左耳を抑えてしゃがみこんで、仕事どころではなくなってしまった。
腰が、抜けるかと思った…。
あとで覚悟しておけ、という言葉が本気であると思い知るのは、それから数時間後のお話。
20171204
拍手より格納。
あの声で耳元で喋られたらそりゃ力も抜けますよね。カクンと。
2/8ページ