このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

つぶやき

君を守ってあげる

2018/05/18 07:51
ネタ・SS
おはようございます。
昨日スキを送ってくださった方ありがとうございます。
すごく嬉しいです!

白線にスキを送ってくださった方がいて、すごく嬉しかったです。
今後よろずサイトになっていく予定(は未定)ですが今はほぼスラダンサイトで、ジャンル違いなうえに、ピンドラ見てないとさっぱりわかんない、しかも雰囲気だけで言いたいこともよくわかんないあの話、読んでくださっただけでも嬉しいのに、スキをくださるとは〜!
ほんとうにどうもありがとうございます!
励みになります!

いやー、苹果ちゃんと晶馬くん、ほんといいですよね……。
大好きなんだこの2人。
しあわせになって欲しいんだよ……。
わたしの中の2大しあわせになってほしいカップル、苹果と晶馬、浅葱と月子です。
両方わかる方いたらお友達になりましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧
いやもうまじほんと……しあわせになって……。
このカップルのこと考えると胸が痛いんだって……。
ビリレベもしあわせになって欲しいけど、この2人強いしたくましいしきっとどこかでしあわせになってるんだろうなーとなぜか不思議とそう思うんですよね。
ヴェンデッダでレベたんひとりだったけどな!!

浅葱と月子のことを書くことはないけど、苹果ちゃんと晶馬くんはしあわせな2人を書いたりしたいです。
どこかの世界線の果てできっと出会ってしあわせになっているはず。
というか、苹果ちゃんほどのやばい人ならたぶん普通に晶馬くんみつけてるよね。
苹果ちゃんに不可能なんてないよねきっと。
最初はただわたしを震え上がらせるだけの狂気のマジキチガールだったのに、ほんとただの愛しい子になっちゃって困ります。
苹果ちゃんかわいいよ苹果ちゃん。
あ、苹果ちゃんはりんごちゃんって読みます。
読めないよね。わたし最初読めんかった。
はー、しあわせになって欲しいなー。
単体でしあわせになって欲しいなって思うキャラはたくさんいるけど、カップルだとこの2組ですね。
あー、しあわせになってほしいーーーーー!!

そんなこんななテンションなので、苹果ちゃんと晶馬くんのSS供養してあげますね。
これもテキストアプリにねむってた。
はー、意外に長さあったからいつかその他ジャンルにあげなおすのもいいなー。
あー、まじしあわせになれ!!!!
シャランラ!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーー


荻野目さんは時々すごく勝手だ。
今日だって一緒に帰る約束をしてたのに、気づいたら先に帰ってしまっていた。
僕がそんなことをしたら、明日を拝めないんじゃないかって思うくらい怒り狂うくせに。
ひとり、荻野目さんと帰るはずだった家路を歩きながら、はぁとため息をつく。
胸が痛い。
いつもなら毎度おなじみの気まぐれかと少し呆れるだけなんだけど、今回はそういうわけにはいかなかった。
先ほどすれちがったクラスメイトの話。
荻野目さんは、どうやら山下と一緒に下校したらしい。
しかも、とても仲良さそうに。
「どうして山下なんだよ」
ぼそっと、誰にも聞こえないように呟いた。
胸がムカムカする。それ以上にズキズキする。
荻野目さんは活発で元気で明るくて、とてもチャーミングな女の子だ。
それだから男に人気あるし、いつまでも僕を見てくれるだろうなんて、盲目的に信じていたわけじゃない。
彼女との特別な出会いも、運命だと思ったことも一度もない。
僕は運命って言葉が嫌いだ。
もしもこの世に運命があるのだとすれば、彼女とこうなることもあらかじめ決まっていたということになる。
それなら、今まで僕と荻野目さんが過ごしてきた日々になんの意味があったのか。僕にはまったくわからなくなってしまう。
それとも。
(夢を……見せてくれていたのかな)
今までも、これから先も。何者にもなれないと決まっている僕を哀れに思った、神様の情けだったんだろうか。
「…………」
腹の底からムカムカと怒りが沸き起こってきた。
もしそうだというのであれば、情けをかけるところが間違っている。
(どうせかけるなら、僕なんかじゃなくて陽毬に……)
そこまで思った時だった。
顔をあげた僕の目の前に、荻野目さんがいた。
「…………」




「……荻野目……さん?」
なにやってるの? 視線でそう訊ねれば、荻野目さんがぷうと不機嫌そうに頬を膨らませる。
どうして彼女が拗ねているんだろう。
約束をふいにされた挙句他の男と浮気されて、泣きたいのも、怒りたいのだってこちらの方なのに。
「山下くんに聞いた」
「え?」
荻野目さんが、そのまんまるで大きな強い瞳を僕に向けて、キッと睨みつけてきた。
なにかそんなに怒らせるようなことをしただろうか?
「聞いたって、なにを?」
きちんと向きあう元気も出なくて、俯きがちにそう聞き返す。
荻野目さんの、射抜くようなまっすぐな視線は苦手だ。
その目につかまると、もうなにも言えなくなってしまう。
「晶馬くん、クラスの女の子に告白されたんですって?」
「――え。えぇええええええ!?」
次の瞬間。荻野目さんの口から飛び出した予想だにしなかった言葉に、僕は目を白黒させた。
どうして荻野目さんがそんなことを知っているんだろう。いや、どうして山下がそんなことを知っているんだろう。
万が一にもこうなることを恐れて、誰にも言わなかったのに。
「な、なんで知ってるの……?」
「なんで、ですってえ!? その子、すっごくすっごぉく美人なんでしょ!? 山下くんに聞いた限りだと、校内その噂で持ちきりだって話よ! なんでも晶馬くんがその子との交際をオッケーしたって」
「――は、はぁあああああ!?」
再び飛び出した衝撃的な言葉に、今度こそ素っ頓狂な声が出る。
誰が交際をオッケーしただって? ありえない。断じてありえない。きちんと丁重にお断りしている。
「ちょ、ちょっと待ってよ荻野目さん! どうしてそんなことになってるの?」
「そーれーはーこっちのセリフよ! しんっじられない! 晶馬くん、わたしというものがありながら堂々と浮気してたのね!」
「な、そんなわけないだろ!」
「ウソよ! じゃああの話はなんなのよ!」
「そんなの僕が知るかよ! 噂は噂だろ!?」
「火のないところに煙りは立たないって言うわよね……」
荻野目さんは抑揚なく呟くと、ずいと上から睨みつけてきた。
完全に目が据わっていて、いつかの狂気を思い出す。
「ちょ、荻野目さん落ち着いて!」
「落ち着いていられるわけないでしょう!? なによ、晶馬くんのバカ! わたしはこんなにも晶馬くん一筋なのに!」
荻野目さんの目に涙が浮かぶ。
心臓がぎゅっと小さくなった。
いつも太陽みたいに明るい、彼女の泣き顔なんて見たくない。
目の前にある彼女の握りこまれた手を、慰めるようにそっと包み込む。
「誤解だよ、荻野目さん。告白されたのはほんとうだけど、僕はオッケーなんてしてないよ」
「ウソよ!」
「ほんとう」
「ウソよ! だったらなんでそんな噂が流れるの!?」
「それは――っ、僕だって聞きたいくらいだけど! でも、ほんとうにオッケーなんてしてない。するわけないだろ?」
「…………」
涙に濡れた瞳で、はかるように荻野目さんが僕の目をじっと見てくる。
僕も、その大きな瞳をじっと見つめ返した。
「僕が好きなのは荻野目さ……、……り、苹果、だけだよ」
少しだけためらって、でも意を決して荻野目さんを名前で呼んだ。
呼びなれない名前が、舌の上を何度も往復する。
うっすらと顔に血が集まっていく僕に誘発されたように、荻野目さんの顔が一気に赤くなった。
「いいい、いま、晶馬くん、な、名前……!」
心臓はどきどきうるさいし、こんなこと言うのはまるですけこましの冠葉みたいでとても恥ずかしいけれど、でも苹果を泣かせたくないから。だから、僕は狂ったように脈打つ心臓をおさえつけて、必死に言い募る。
「信じて、苹果。僕は苹果が好きだよ。苹果だけ。……それに、君みたいにちょっと変わった女の子、相手出来るのなんて僕だけだよ」
「ちょっと、それはどういう意味よ」
「言葉のままだよ」
真っ赤な顔のまま、拗ねて唇を尖らせる苹果に思わず笑みが漏れる。
「不安にさせて、ごめんね。大好きだよ、苹果」
「……晶馬くん。わたしも……」
仲直りに少しだけ触れ合った唇からは、ほのかに甘い林檎の香りがした。

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可