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伊織は頭をフル回転させた。
宗一郎が今考えていること、今考えていること……。
「あ、わかった! そろそろホームに行かないと電車に乗り遅れちゃう?」
「…………。はい、お疲れ様。じゃあ、ホームに行こうか」
「え!? あれ!? 違うの!?」
「ほら、早くしないと電車来ちゃうよ?」
「え、ちょっと宗くん! なんか怒ってる!? え、あれ!?」
「ほら、いいからおいで」
伊織は宗一郎に手を掴まれた。
そのまま指が交差するように握りこまれる。
「そ、宗くん!」
「今日はこれね。離したら怒るよ」
「……は、恥ずかしい……」
「不機嫌なままデートする?」
「や、やだ!」
「じゃあこれで」
宗一郎は意外と強引なところがある。
惚れた弱みなのかなんなのか、伊織はそんな宗一郎に逆らえない。
宗一郎は伊織を引っ張ってぐいぐいとホームまで足を進めた。
電車が来るまであと3分だった。
伊織は宗一郎と並んで足を止める。
「宗くん……」
「伊織。さっき俺が考えてたことはね、伊織の足が綺麗だなとか、胸元がちょっと見えそうで危ないなとかそういうことだよ」
「え!!」
「オトコってそういう生き物なの。年がら年中そういうことばっかり考えてるわけじゃないけど、どうしても頭の片隅でそういうこと考えちゃう部分があるんだよ。だから伊織はそういうのをちゃんとわかってないとダメだよ。もちろん伊織のことは俺が守るけど、いつもそばにいれるとは限らないんだからさ」
「う、うん。わかった……。も、もしかして、宗くんって結構……エッチ?」
「普通だよ。俺は伊織にもっと警戒心持って欲しくてあえて口に出しただけ。自分で警戒してもらうのが一番いい防御法だからね」
「そ、そっか」
気をつけます……と赤い顔で伊織が呟くと、宗一郎がよろしい、と笑顔で答えてくれた。
それに表情をほころばせたとき、高らかに汽笛を鳴らして電車がホームに滑り込んできた。
宗一郎としっかり手を繋ぎながら、伊織は電車に乗り込んだ。
途中乗り換えで電車を降りて、そこから伊織憧れの江ノ電に乗って江ノ島へ移動した。
電車を降りたとたんに鼻腔をくすぐる潮の香り。
さすが海の街だ。
「伊織、甘いもの好き?」
電車を降りて江ノ島への道を歩いていると、ふいに宗一郎がそんなことを訊いて来た。
伊織はそれに頷いて答える。
「甘いもの? うん、好きだよ」
「そっか、よかった。江ノ島の展望台のとこにフレンチトーストで有名なお店があるらしいよ。せっかくだし行ってみない?」
「行きたい! フレンチトースト好き!!」
「そう? よかった」
宗一郎がにっこり笑って言う。
「でも駅から展望台まで結構距離あるからがんばってね」
「大丈夫! 体力には自信あるよ~」
「はは。でも疲れたらちゃんと言うんだよ」
「うん。ありがとう、宗くん」
宗一郎はほんとうに優しい。
付き合う前もそうだったけど、付き合ってからはより優しくなった気がする。
宗一郎が今考えていること、今考えていること……。
「あ、わかった! そろそろホームに行かないと電車に乗り遅れちゃう?」
「…………。はい、お疲れ様。じゃあ、ホームに行こうか」
「え!? あれ!? 違うの!?」
「ほら、早くしないと電車来ちゃうよ?」
「え、ちょっと宗くん! なんか怒ってる!? え、あれ!?」
「ほら、いいからおいで」
伊織は宗一郎に手を掴まれた。
そのまま指が交差するように握りこまれる。
「そ、宗くん!」
「今日はこれね。離したら怒るよ」
「……は、恥ずかしい……」
「不機嫌なままデートする?」
「や、やだ!」
「じゃあこれで」
宗一郎は意外と強引なところがある。
惚れた弱みなのかなんなのか、伊織はそんな宗一郎に逆らえない。
宗一郎は伊織を引っ張ってぐいぐいとホームまで足を進めた。
電車が来るまであと3分だった。
伊織は宗一郎と並んで足を止める。
「宗くん……」
「伊織。さっき俺が考えてたことはね、伊織の足が綺麗だなとか、胸元がちょっと見えそうで危ないなとかそういうことだよ」
「え!!」
「オトコってそういう生き物なの。年がら年中そういうことばっかり考えてるわけじゃないけど、どうしても頭の片隅でそういうこと考えちゃう部分があるんだよ。だから伊織はそういうのをちゃんとわかってないとダメだよ。もちろん伊織のことは俺が守るけど、いつもそばにいれるとは限らないんだからさ」
「う、うん。わかった……。も、もしかして、宗くんって結構……エッチ?」
「普通だよ。俺は伊織にもっと警戒心持って欲しくてあえて口に出しただけ。自分で警戒してもらうのが一番いい防御法だからね」
「そ、そっか」
気をつけます……と赤い顔で伊織が呟くと、宗一郎がよろしい、と笑顔で答えてくれた。
それに表情をほころばせたとき、高らかに汽笛を鳴らして電車がホームに滑り込んできた。
宗一郎としっかり手を繋ぎながら、伊織は電車に乗り込んだ。
途中乗り換えで電車を降りて、そこから伊織憧れの江ノ電に乗って江ノ島へ移動した。
電車を降りたとたんに鼻腔をくすぐる潮の香り。
さすが海の街だ。
「伊織、甘いもの好き?」
電車を降りて江ノ島への道を歩いていると、ふいに宗一郎がそんなことを訊いて来た。
伊織はそれに頷いて答える。
「甘いもの? うん、好きだよ」
「そっか、よかった。江ノ島の展望台のとこにフレンチトーストで有名なお店があるらしいよ。せっかくだし行ってみない?」
「行きたい! フレンチトースト好き!!」
「そう? よかった」
宗一郎がにっこり笑って言う。
「でも駅から展望台まで結構距離あるからがんばってね」
「大丈夫! 体力には自信あるよ~」
「はは。でも疲れたらちゃんと言うんだよ」
「うん。ありがとう、宗くん」
宗一郎はほんとうに優しい。
付き合う前もそうだったけど、付き合ってからはより優しくなった気がする。