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夢小説設定
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もう一度呼びかける。
と、いきなり宗一郎の体から力が抜けた。
はぁ~~~~っと大きく息を吐き出しながら、長身の体躯を折り曲げて伊織にもたれかかってくる。
伊織は慌ててそれを受け止めた。
「わっ、宗先輩!?」
伊織の肩に額を押しつける宗一郎の、その髪が首や頬に触れてくすぐったい。
その感覚に、心臓が焦ったように速度を上げる。
「よかった……」
「え?」
ぽつりと呟かれた言葉がうまく聞き取れなくて伊織は聞き返す。
「よかった。……俺、実は待ってる間すごく不安だったんだ。――このまま、伊織ちゃんと仙道がうまくいったらどうしようって」
「なっ! だ、だいじょうぶですよ! いろいろあってちゃんと終わるのには時間かかっちゃいましたけど、わたし、彰さんへの恋愛感情はみんな神奈川に来るときにきっぱり置いてきましたから」
「うん……」
宗一郎が拗ねたように言葉を続ける。
「でも、万が一ってこともあるでしょ? さっきだって伊織ちゃん、仙道のことすごく好きだって認めるし。すっごい褒めるし……」
「あ! あれは……! ……す、すみません……」
「――うん。さよならしてきたって言ったけど、今度はわたしが彰さんを追いかけますとかなんとか言われたらどうしようかと思った」
「そんなこと……。そ、宗先輩、不安にさせてごめんなさい……」
「うん」
宗一郎が伊織を強く抱きしめる。
伊織の肩に額を押し当てたまま、宗一郎が言う。
「伊織ちゃん。……もう、俺のものだよね?」
その言葉に、どくんと伊織の心臓が跳ねる。
「は、はい……。もう、宗先輩のもの、ですよ」
顔を赤らめ、羞恥に耐えながら、伊織はそれでも必死にそう伝える。
宗一郎は伊織の肩から顔をあげると、伊織の頬に手を添えた。
そのまま近づいてくる宗一郎の顔に、伊織は慌てて体を離す。
「や! ちょ、ちょっと待ってください、宗先輩! わたし、まだ心の準備……が!?」
離れていく伊織の腕を宗一郎がつかまえて、そのままぐんと強く引き寄せられた。
「んっ」
自分の唇に押し当てられる、宗一郎の柔らかな唇。
脳天からつま先にかけて、伊織の体を甘い痺れが駆け抜ける。
「や、宗せんぱ……んんっ」
一度唇が離されたかと思うと、再びそこは宗一郎のソレで塞がれた。
唇を這う宗一郎の舌の感触に、伊織の頭の芯がジンとなって何も考えられなくなっていく。
宗一郎は何度も何度も角度をかえて伊織の唇に啄ばむようなキスを落とすと、やっと伊織を解放した。
すっかり体に力が入らなくなってしまった伊織を、宗一郎が背中に腕をまわして支える。
伊織は宗一郎に支えられながらもなんとか抵抗したくて、真っ赤な顔で宗一郎の顔をうらめしげに見上げた。
「だ、ダメだって言ったのに……」
「ごめん。我慢できなかった」
全然悪いと思っていなさそうに宗一郎はそう言うと、綺麗な黒曜石の瞳を細めてとろけるような表情で笑った。
めまいがした。
宗一郎のことで頭がいっぱいになりすぎて、平衡感覚さえもあやふやになっていく。
と、いきなり宗一郎の体から力が抜けた。
はぁ~~~~っと大きく息を吐き出しながら、長身の体躯を折り曲げて伊織にもたれかかってくる。
伊織は慌ててそれを受け止めた。
「わっ、宗先輩!?」
伊織の肩に額を押しつける宗一郎の、その髪が首や頬に触れてくすぐったい。
その感覚に、心臓が焦ったように速度を上げる。
「よかった……」
「え?」
ぽつりと呟かれた言葉がうまく聞き取れなくて伊織は聞き返す。
「よかった。……俺、実は待ってる間すごく不安だったんだ。――このまま、伊織ちゃんと仙道がうまくいったらどうしようって」
「なっ! だ、だいじょうぶですよ! いろいろあってちゃんと終わるのには時間かかっちゃいましたけど、わたし、彰さんへの恋愛感情はみんな神奈川に来るときにきっぱり置いてきましたから」
「うん……」
宗一郎が拗ねたように言葉を続ける。
「でも、万が一ってこともあるでしょ? さっきだって伊織ちゃん、仙道のことすごく好きだって認めるし。すっごい褒めるし……」
「あ! あれは……! ……す、すみません……」
「――うん。さよならしてきたって言ったけど、今度はわたしが彰さんを追いかけますとかなんとか言われたらどうしようかと思った」
「そんなこと……。そ、宗先輩、不安にさせてごめんなさい……」
「うん」
宗一郎が伊織を強く抱きしめる。
伊織の肩に額を押し当てたまま、宗一郎が言う。
「伊織ちゃん。……もう、俺のものだよね?」
その言葉に、どくんと伊織の心臓が跳ねる。
「は、はい……。もう、宗先輩のもの、ですよ」
顔を赤らめ、羞恥に耐えながら、伊織はそれでも必死にそう伝える。
宗一郎は伊織の肩から顔をあげると、伊織の頬に手を添えた。
そのまま近づいてくる宗一郎の顔に、伊織は慌てて体を離す。
「や! ちょ、ちょっと待ってください、宗先輩! わたし、まだ心の準備……が!?」
離れていく伊織の腕を宗一郎がつかまえて、そのままぐんと強く引き寄せられた。
「んっ」
自分の唇に押し当てられる、宗一郎の柔らかな唇。
脳天からつま先にかけて、伊織の体を甘い痺れが駆け抜ける。
「や、宗せんぱ……んんっ」
一度唇が離されたかと思うと、再びそこは宗一郎のソレで塞がれた。
唇を這う宗一郎の舌の感触に、伊織の頭の芯がジンとなって何も考えられなくなっていく。
宗一郎は何度も何度も角度をかえて伊織の唇に啄ばむようなキスを落とすと、やっと伊織を解放した。
すっかり体に力が入らなくなってしまった伊織を、宗一郎が背中に腕をまわして支える。
伊織は宗一郎に支えられながらもなんとか抵抗したくて、真っ赤な顔で宗一郎の顔をうらめしげに見上げた。
「だ、ダメだって言ったのに……」
「ごめん。我慢できなかった」
全然悪いと思っていなさそうに宗一郎はそう言うと、綺麗な黒曜石の瞳を細めてとろけるような表情で笑った。
めまいがした。
宗一郎のことで頭がいっぱいになりすぎて、平衡感覚さえもあやふやになっていく。