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夢小説設定
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星は大げさに頭を押さえてしゃがみこみ、月は静かに痛みに耐えるように顔を俯かせた。
星が涙目で抗議する。
「ひでえや、ねーちゃん!」
「あのねえ、星。なんで殴られたかわからないの?」
「……わかります」
「じゃあ、なんていうの?」
伊織の呆れたような視線に、星はくるりと宗一郎に体の向きを変えた。
ついで、ぺこりと頭を下げる。
「神さん、おはようございます」
「はは、おはよう。朝から鈴村姉弟は仲が良いね」
「はい!」
なぜかその言葉に、星が尻尾をふらんばかりに喜んだ。
伊織がその様子に苦笑していると、そこに牧がのんびりと姿を現す。
「おはよう、鈴村。なんだ、今日はすっかり元気だな」
「おはようございます、牧先輩。うう、昨日はご迷惑をおかけしてすみませんでした」
伊織がぺこりと頭を下げると、牧は小さく笑った。
「いや、こちらもすまなかったな。何はともあれ、鈴村が元気になってくれてよかった。鈴村に元気がないと影響がでるやつがいるんでな。なあ、神、清田」
「やー、何言ってんスか牧さん! オレは伊織に元気があろうとなかろうと関係ないっスよ。ねえ神さん?」
「うん? 俺は伊織ちゃんは元気で笑ってるほうが良いな」
「宗先輩……!」
伊織が感動で目を潤ませながら宗一郎を見た。
「やっぱりバカノブなんかと違って、先輩は優しいですね! ほんともう、ノブに爪の垢でも煎じて飲ませてやって欲しいくらいですよ!」
「なんだと、伊織!」
「なによ!」
「まあまあ」
牧が笑って睨み合う伊織と信長を制す。
「ところで、鈴村。この二人はお前の知り合いか?」
言って牧は月と星を見た。
視線を向けられた二人は、同時に頭を下げる。
「はじめまして。鈴村伊織の弟の月です」
「同じく、星です」
「「今日の合同練習、よろしくお願いします」」
その挨拶に、牧は目を丸くする。
「へえ、二人そろって選抜レギュラーなのか。すごいな」
「「ありがとうございます」」
「はは。二人とも顔は見事にそっくりなのに、まったく雰囲気が違うな」
「星がうるさすぎるんですよ」
「月が冷血すぎるんだろ!」
「「…………」」
二人は再び睨み合う。
「ほらほら、ケンカしないで。中学生はあっちに集合だよ。いい子に練習してね。ケンカしたらもっかいゲンコツだからね?」
伊織は睨み合う二人の視界を切るように、手をさっと二人の顔の間で止めた。
月と星はおとなしく返事をして牧に頭を下げると、伊織に指し示されたほうへと向かっていった。
星が涙目で抗議する。
「ひでえや、ねーちゃん!」
「あのねえ、星。なんで殴られたかわからないの?」
「……わかります」
「じゃあ、なんていうの?」
伊織の呆れたような視線に、星はくるりと宗一郎に体の向きを変えた。
ついで、ぺこりと頭を下げる。
「神さん、おはようございます」
「はは、おはよう。朝から鈴村姉弟は仲が良いね」
「はい!」
なぜかその言葉に、星が尻尾をふらんばかりに喜んだ。
伊織がその様子に苦笑していると、そこに牧がのんびりと姿を現す。
「おはよう、鈴村。なんだ、今日はすっかり元気だな」
「おはようございます、牧先輩。うう、昨日はご迷惑をおかけしてすみませんでした」
伊織がぺこりと頭を下げると、牧は小さく笑った。
「いや、こちらもすまなかったな。何はともあれ、鈴村が元気になってくれてよかった。鈴村に元気がないと影響がでるやつがいるんでな。なあ、神、清田」
「やー、何言ってんスか牧さん! オレは伊織に元気があろうとなかろうと関係ないっスよ。ねえ神さん?」
「うん? 俺は伊織ちゃんは元気で笑ってるほうが良いな」
「宗先輩……!」
伊織が感動で目を潤ませながら宗一郎を見た。
「やっぱりバカノブなんかと違って、先輩は優しいですね! ほんともう、ノブに爪の垢でも煎じて飲ませてやって欲しいくらいですよ!」
「なんだと、伊織!」
「なによ!」
「まあまあ」
牧が笑って睨み合う伊織と信長を制す。
「ところで、鈴村。この二人はお前の知り合いか?」
言って牧は月と星を見た。
視線を向けられた二人は、同時に頭を下げる。
「はじめまして。鈴村伊織の弟の月です」
「同じく、星です」
「「今日の合同練習、よろしくお願いします」」
その挨拶に、牧は目を丸くする。
「へえ、二人そろって選抜レギュラーなのか。すごいな」
「「ありがとうございます」」
「はは。二人とも顔は見事にそっくりなのに、まったく雰囲気が違うな」
「星がうるさすぎるんですよ」
「月が冷血すぎるんだろ!」
「「…………」」
二人は再び睨み合う。
「ほらほら、ケンカしないで。中学生はあっちに集合だよ。いい子に練習してね。ケンカしたらもっかいゲンコツだからね?」
伊織は睨み合う二人の視界を切るように、手をさっと二人の顔の間で止めた。
月と星はおとなしく返事をして牧に頭を下げると、伊織に指し示されたほうへと向かっていった。