君に触れない理由
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おでこに優しくでこぴんされる。
「当たり前だろ。好きなんだから」
ふわりと、再び牧の唇が結花のそれに触れた。
優しいぬくもりに心臓がとくとくと脈打つ。
結花は嬉しくなって微笑むと、牧のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「ふふ、嬉しいです、牧先輩」
「ん」
牧の腕に優しく力がこもる。
「お前を一緒に大学に連れていけたらいいのにな。この学校にひとり置いてくのはほんっとうに不安だ……」
「大丈夫ですよ、牧先輩! わたし、こう見えてしっかりものですから」
「――あのな、結花。お前、さっき神にキスされそうになっといて言うセリフじゃねぇぞ、それ。あー、思い出したら腹が立ってきた。神のやつ、罪のねぇ顔で笑ってごまかしやがって」
「ふふ。やきもち妬いてくれるなんて嬉しいです」
忌々しそうに吐き出す牧が可愛らしくて思わず結花が頬をほころばせると、牧が疲れたように瞳を細めた。
こつんと、強めにおでこを寄せられる。
「この鈍感娘。あんまり俺に妬かせるな。バスケにまで支障が出たらお前のせいだからな」
「……迷惑ですか?」
「バーカ。それくらい、俺はお前に惚れてるってことだろ。だから自信もて。……愛してるから」
「牧先輩……!」
そっと寄せられる牧の顔に、結花はゆっくりと瞳を閉じた。
牧の卒業はもうすぐで、牧には大学での華やかな新生活が待っていて、自分はこの高校に置いてけぼり。
不安がまったくないわけではない。
だけど大丈夫。
淋しくなったら、牧が来てくれる。
きっと乗り越えていける。
離れても気持ちはひとつだと、牧が教えてくれたから。
「当たり前だろ。好きなんだから」
ふわりと、再び牧の唇が結花のそれに触れた。
優しいぬくもりに心臓がとくとくと脈打つ。
結花は嬉しくなって微笑むと、牧のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「ふふ、嬉しいです、牧先輩」
「ん」
牧の腕に優しく力がこもる。
「お前を一緒に大学に連れていけたらいいのにな。この学校にひとり置いてくのはほんっとうに不安だ……」
「大丈夫ですよ、牧先輩! わたし、こう見えてしっかりものですから」
「――あのな、結花。お前、さっき神にキスされそうになっといて言うセリフじゃねぇぞ、それ。あー、思い出したら腹が立ってきた。神のやつ、罪のねぇ顔で笑ってごまかしやがって」
「ふふ。やきもち妬いてくれるなんて嬉しいです」
忌々しそうに吐き出す牧が可愛らしくて思わず結花が頬をほころばせると、牧が疲れたように瞳を細めた。
こつんと、強めにおでこを寄せられる。
「この鈍感娘。あんまり俺に妬かせるな。バスケにまで支障が出たらお前のせいだからな」
「……迷惑ですか?」
「バーカ。それくらい、俺はお前に惚れてるってことだろ。だから自信もて。……愛してるから」
「牧先輩……!」
そっと寄せられる牧の顔に、結花はゆっくりと瞳を閉じた。
牧の卒業はもうすぐで、牧には大学での華やかな新生活が待っていて、自分はこの高校に置いてけぼり。
不安がまったくないわけではない。
だけど大丈夫。
淋しくなったら、牧が来てくれる。
きっと乗り越えていける。
離れても気持ちはひとつだと、牧が教えてくれたから。
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