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「ねーねー、ようへいくん」

色素の薄いふわふわの茶色い髪に、色素の薄いくりくりの茶色い瞳。まっしろな肌をした、まだ5歳くらいのちいさな女の子は、その白い頬をうっすらピンクに染めて、隣で積み木遊びをしている同い年の幼なじみの男の子を呼んだ。
『ようへい』と呼ばれた黒髪の男の子は、積み木遊びの手を止めて、その利発そうな黒い瞳を、幼なじみの女の子に向ける。

「うん? なに、伊理穂ちゃん」
「今日ね、みほちゃんのお母さんに言われたんだよ。ようへい君と伊理穂ちゃんは、『美女と野獣』みたいねって」
「『美女と野獣』……?」

幼いながらにもその言葉の意味するところを察した洋平は、その端整な顔をわずかにしかめた。
大好きなお話にたとえられて上機嫌だった伊理穂は、幼なじみの不機嫌そうな顔を見てきょとんと不思議そうな顔をする。

「どうしたのようへいくん。こわい顔して」
「うーん……。それって、僕と伊理穂ちゃんは似合わないってことじゃないかな」
「ええ~っ!?」

伊理穂が悲しそうに眉を八の字に下げた。泣くかと、洋平がすわと腰を浮かしかけたが、しかし、伊理穂はすぐに何かを思いついたようで、ぱぁっと笑顔になる。

「あ、でもようへい君。『美女』と『野獣』はずぅっと一緒に幸せに暮らすんだよ。伊理穂たちもそうってことだよね?」
「! ――そうだね」

そういってうれしそうに笑う洋平をみて、伊理穂もつられてにっこり笑った。
それは、幼いころの些細な些細な出来事。



美女野獣
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