映画
Dream
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しばらくするとレジが空いて、私たちは注文へと向かった。
「この、ポップコーンのドリンクセットで」
私だけ飲み物を買うのも何だか気が引けるので、
ポップコーンのLサイズとドリンクが2つ付いているセットを頼むことにした。
「お味はいかがいたしますか?」
「んー…どうしようかな」
ポップコーンは何種類か味があり、どれも美味しそうで悩んでいると、
「…キャラメル」
横からボソッと西くんがつぶやいた。
「キャラメルがいいの?」
私が問いかけると、彼は無言でコクリと頷いた。
「じゃあ、キャラメルで」
「かしこまりました。お飲み物はいかがいたしますか?」
「私はカルピスで…西くんは?」
「…コーラ」
彼はまたボソリと呟いた。
「カルピスとコーラですね、かしこまりました」
店員さんが笑顔で答える。
「そうしましたら、こちら1000円になります」
「はーい…」
私が財布から千円札を取り出そうとすると、スッと横から西くんが千円札を出して会計のお皿の上に置いた。
「えっ…払ってくれるの?」
「……」
ふと見上げると、彼はサッと顔を背けてしまった。
「…ありがと」
私たちはポップコーンを受け取ると、空いていたソファに座った。
「あの、ポップコーン…払ってくれてありがとう」
西くんの突然の優しい行動にまだ少し驚きながらも、私は改めて彼にお礼を言った。
「別に…ずっと女に奢られてんのもだせェし」
彼は自分の膝に乗せたポップコーンのトレーを見つめながら、こちらを見ずに答えた。
なんとなく、二人の間に沈黙が流れる。
すると、シアターが開場したという案内が流れ出した。
「あ、開場したって…行こ!」
私は沈黙を破るようにバッと立ち上がると彼の腕を軽く掴んだ。
「引っ張んなッて…」
そのまま彼の腕を引くと、シアターへと入っていった。
「この、ポップコーンのドリンクセットで」
私だけ飲み物を買うのも何だか気が引けるので、
ポップコーンのLサイズとドリンクが2つ付いているセットを頼むことにした。
「お味はいかがいたしますか?」
「んー…どうしようかな」
ポップコーンは何種類か味があり、どれも美味しそうで悩んでいると、
「…キャラメル」
横からボソッと西くんがつぶやいた。
「キャラメルがいいの?」
私が問いかけると、彼は無言でコクリと頷いた。
「じゃあ、キャラメルで」
「かしこまりました。お飲み物はいかがいたしますか?」
「私はカルピスで…西くんは?」
「…コーラ」
彼はまたボソリと呟いた。
「カルピスとコーラですね、かしこまりました」
店員さんが笑顔で答える。
「そうしましたら、こちら1000円になります」
「はーい…」
私が財布から千円札を取り出そうとすると、スッと横から西くんが千円札を出して会計のお皿の上に置いた。
「えっ…払ってくれるの?」
「……」
ふと見上げると、彼はサッと顔を背けてしまった。
「…ありがと」
私たちはポップコーンを受け取ると、空いていたソファに座った。
「あの、ポップコーン…払ってくれてありがとう」
西くんの突然の優しい行動にまだ少し驚きながらも、私は改めて彼にお礼を言った。
「別に…ずっと女に奢られてんのもだせェし」
彼は自分の膝に乗せたポップコーンのトレーを見つめながら、こちらを見ずに答えた。
なんとなく、二人の間に沈黙が流れる。
すると、シアターが開場したという案内が流れ出した。
「あ、開場したって…行こ!」
私は沈黙を破るようにバッと立ち上がると彼の腕を軽く掴んだ。
「引っ張んなッて…」
そのまま彼の腕を引くと、シアターへと入っていった。