告白
Dream
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「お前…俺のこと好きなの?」
届いた料理を頬張っていると、突然西くんが口を開いた。
「ッ!!……ゲホッゴホッ」
突然の衝撃発言に、ついむせ返る。
「…えっ…!?えッ…急になんでッ?」
「ガンツが採点で言ってたから…西くん好きすぎッて」
「あー…あれか…」
何で西くんがそんなことを気にするのだろう…
“案外すでに両思いだったりして〜…”
急に、この間のロクさんの言葉が頭の中でこだまする。
(いやーないない…無いでしょ。)
「で、どーなんだよ」
彼は真っ直ぐにこちらを見つめてくる。
両思いだったりして…か。
思いを打ち明けて両思いでなかったら、彼との関係はここで終わってしまうのだろうか…。
(でも…)
明日には死ぬかもしれない、そんな状況の今。
思いを打ち明けずに死んでしまうほうが嫌、かもしれない
「あー…えっと、好き…かも」
私は、気がつくとそう口に出していた。
恥ずかしさで自分の顔が熱くなるのを感じながらも、彼のほうを見つめ返す。
「ハァー、まじかよーッ…」
西くんはわざとらしく後ろにのけぞった。
「じゃあもしかして…付き合いたいとか思ッてんの?」
彼は体制を戻すと、斜め下から見上げるように首を傾げて言った。
さっきから、なぜ彼はこんなことを聞くのだろう…。
そう疑問に思ったが、もう既に好きであることは言ってしまった…。
もういっそ、なるようになれと投げやりな気持ちで答える。
「……思ッてる、よ」
「ハッ…まじかよ…」
私が声を絞り出すように答えると、彼は左手で口元を隠して目線を逸らした。
(何なの…?何でこんなこと聞いてくるの…?)
何がしたいのか分からない彼の態度に戸惑う。
「あの…さ、馬鹿にするつもりなら」
「別にいいぜ」
「えッ……?」
一瞬、思考が停止する。
「…だから…お前と付き合ッてやってもいいって」
「えええぇ!?………マジ?」
「…マジ」
彼の突然の提案に、私はしばらくその場で固まってしまっていた。