異変
Dream
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私は彼女たちのほうを見ないようにしてボールを取ると、西くんのほうへと向かっていった。
「…西くん、一緒にペア組もう」
「ハァ?…他に組んでくれるやついないのかよ」
声をかけると、彼は眉をひそめて嫌そうにしている。
「うん、そうみたい…ダメ?」
「…別に、いいけど」
私が尋ねると、何故か西くんはふいっと顔を逸らしながら答えた。
「ありがと」
私が微笑んで答えると、西くんは少し顔をこちらに向き直した。
「……お前さァ…もしかして」
「…あーッ、あれっ?このボールなんか空気少ないみたい!ちょっと変えてくるね!」
いじめられてる? なんとなくそう言われる気がして、
私は西くんの言葉を遮るように言葉を重ねた。
「……」
「ちょっと待ってて!」
本当は持っていたボールもしっかり空気は入っていたが、新しいボールを取りに西くんの元を離れる。
(やっぱりこれっていじめられてる…のかな)
新しいボールを手に取ったまま、しばらく考え込んでしまう。
いじめられているのかもしれないと思う反面、
教科書は偶然忘れただけかもしれないと、まだいじめであることを認めたくない気持ちもある。
(とにかく戻ろう…)
今が授業中であったことを思い出し、
新しいボールを持って西くんの元へと戻っていった。
「お待たせ!」
「おせー…どんだけ悩んでんだよ」
「ごめんごめん!」
その後は特に彼がいじめについて言及してくることも無く、体育の授業は終わった。
「…西くん、一緒にペア組もう」
「ハァ?…他に組んでくれるやついないのかよ」
声をかけると、彼は眉をひそめて嫌そうにしている。
「うん、そうみたい…ダメ?」
「…別に、いいけど」
私が尋ねると、何故か西くんはふいっと顔を逸らしながら答えた。
「ありがと」
私が微笑んで答えると、西くんは少し顔をこちらに向き直した。
「……お前さァ…もしかして」
「…あーッ、あれっ?このボールなんか空気少ないみたい!ちょっと変えてくるね!」
いじめられてる? なんとなくそう言われる気がして、
私は西くんの言葉を遮るように言葉を重ねた。
「……」
「ちょっと待ってて!」
本当は持っていたボールもしっかり空気は入っていたが、新しいボールを取りに西くんの元を離れる。
(やっぱりこれっていじめられてる…のかな)
新しいボールを手に取ったまま、しばらく考え込んでしまう。
いじめられているのかもしれないと思う反面、
教科書は偶然忘れただけかもしれないと、まだいじめであることを認めたくない気持ちもある。
(とにかく戻ろう…)
今が授業中であったことを思い出し、
新しいボールを持って西くんの元へと戻っていった。
「お待たせ!」
「おせー…どんだけ悩んでんだよ」
「ごめんごめん!」
その後は特に彼がいじめについて言及してくることも無く、体育の授業は終わった。