すると、ジジジジ…と音がして、また人が送り込まれて来た。

みんなその方向を見ていて、私もそちらに視線を送る。

出て来たのは女の子だった。

同じ歳くらいだろうか…制服を着ているが、着ているのは上だけで、ひどくはだけていた。

その子はぼーっとした様子でペタリと座り込む。

（なんか…こないだの私みたい）

そう思っているとその直後、また次々に人が送り込まれて来た。

ジジジジ…と音がして金髪の頭が見え始める。

（あの金髪って…）

見覚えのある金髪に息が詰まる。
…それは、あの日私を襲ったあの男のものにとても似ていた。

そして、姿を現したのはやはりあの男だった。

（…！！）

私は咄嗟に、西くんの後ろへ隠れた。

金髪の男の体が完全に出てくると、続けてあの日私を襲った他の2人も姿を現した。

あの日襲われた時の光景と感覚がフラッシュバックして、息が苦しくなる。

私は無意識に西くんの服の裾を掴んでいた。