気まずさ
Dream
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それから何日か過ぎたが、私は未だに彼のほうを見れずにいた。
彼も特別変わった様子はなく、お互い普通に登校して普通に授業を受けて普通に帰って…そんな日々が続いていた。
終礼が終わり、いつものように帰ろうと席を立ち上がり教室の入り口へ向かう。
すると突然
「おい」
と、後ろから声がかかった。この声は…
「西くん…?」
私はゆっくり振り返った。やはりそこに立っていたのは西くんだった。
「…これ、落としただろ」
そういうと、西くんは何かを私に差し出す。
「あ…これ」
それは、私の鞄についていたはずのうさぎのマスコットだった。
お気に入りだったのに、ちょうど一昨日ぐらいから取れてしまって見当たらず、探していたところだった。
「…ありがとう!これ、最近無くしちゃって探してて…どこにあったの?」
見つかったのが嬉しくて、つい笑顔が溢れる。
「…別に、普通に落ちてたけど」
西くんは何故か一瞬目を見開き、そのあと目を逸らすと
視線を合わせることなく答えた。
偶然拾ったにしろ、私がこのストラップをつけていたことを知ってくれていたということが何だか嬉しくて、つい顔が綻んでしまう。
「そっか…見つかってよかった…!本当にありがとうね!」
私は顔が綻んだまま、また彼にお礼を言った。
今はもう、自然と顔を見ることができた。
「…別に」
そういうと彼はそそくさと教室を出ていこうとする。
「あっ、待って…!!」
私は咄嗟に彼を追いかけた。
「一緒に帰ろ」
その言葉が、自然と口から溢れていた。
彼も特別変わった様子はなく、お互い普通に登校して普通に授業を受けて普通に帰って…そんな日々が続いていた。
終礼が終わり、いつものように帰ろうと席を立ち上がり教室の入り口へ向かう。
すると突然
「おい」
と、後ろから声がかかった。この声は…
「西くん…?」
私はゆっくり振り返った。やはりそこに立っていたのは西くんだった。
「…これ、落としただろ」
そういうと、西くんは何かを私に差し出す。
「あ…これ」
それは、私の鞄についていたはずのうさぎのマスコットだった。
お気に入りだったのに、ちょうど一昨日ぐらいから取れてしまって見当たらず、探していたところだった。
「…ありがとう!これ、最近無くしちゃって探してて…どこにあったの?」
見つかったのが嬉しくて、つい笑顔が溢れる。
「…別に、普通に落ちてたけど」
西くんは何故か一瞬目を見開き、そのあと目を逸らすと
視線を合わせることなく答えた。
偶然拾ったにしろ、私がこのストラップをつけていたことを知ってくれていたということが何だか嬉しくて、つい顔が綻んでしまう。
「そっか…見つかってよかった…!本当にありがとうね!」
私は顔が綻んだまま、また彼にお礼を言った。
今はもう、自然と顔を見ることができた。
「…別に」
そういうと彼はそそくさと教室を出ていこうとする。
「あっ、待って…!!」
私は咄嗟に彼を追いかけた。
「一緒に帰ろ」
その言葉が、自然と口から溢れていた。