次の日、私は教室に入ると自分の席についた。

結局私が西くんをどう思っているのか、結論は出せずにいた。

隣の席に西くんの存在を感じるものの
なんとなく、彼のほうを見ることができなかった。

授業を受けている間も、視界の端に西くんが映ってはいるけれど
どうしてもそちらを向くことはできなかった。

それが、彼のことが怖いからなのか好きだと思っているからなのかは自分でも分からない…。

そんなこんなでぼーっと授業を受けているうちに1日が過ぎて行った。

終礼が終わり席を立つ。

私はその日、そのまま1度も西くんに話しかけることなく自分の家へ帰って行った。