ターゲット
Dream
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(はぁ…今日も疲れたな…)
私はいつものように帰路についていた。
とぼとぼと歩いていると、後ろから黒い大きな車がゆっくりと近づいて来る。
(え…何この車、なんか嫌)
ふと嫌な予感がして歩調が早くなる。
嫌な予感は的中したようで、黒い車は私を少し追い越すと、私の目の前でゆっくりと止まった。
止まった車から、治安の悪そうな男たちが3人降りて来る。
(…逃げなきゃ)
そう思うも、恐怖で足がすくんで動かない。
そうこうしている間に男たちは近づいて来て、リーダー格のような金髪の男が顔を覗き込んでくる
「…なん、ですか…?」
私は怖くて固まったまま、喉から絞り出すように声を出した。
「君…目黒夢香ちゃんで合ってる?」
「そう…ですけど…。なんなんですか…。」
なんでこの人は私の名前を知っているのだろう。
そして、この状況…まるでドラマでよくある、借金取りに追われている人みたいだ。
でも私も、私の家族も、借金はもちろんこんな目にあうような心当たりは一切ない。
「私、借金なんてしてないですよ…?」
必死に睨みつけながらそう言うと、男たちはケラケラと笑いだした。
「君面白いこと言うねェ〜。俺らそういうのじゃないよ?」
「じゃあ…なんなんですか」
そう聞くと金髪の男がペラペラと語り出した。
「んー?最近俺ら暇でさぁ、一緒に遊んでくれる子探してたんだけど〜。俺の知り合いが、君なら遊んでくれるよって言っててさ。だから遊びに誘いに来たってわけ〜」
男はニヤリと笑うと
「ね、俺らと遊ぼうぜ」
と言って顔をグイッと近づけてくる。
「…遊ぶならあなた達だけで遊べばいいじゃないですか」
私は咄嗟に顔を背ける。
「何言ってんの〜??この状況で、俺らが言ってる遊びの意味、分かんない?」
男はそう言うと私の腕を掴んだ。ゾワっと身体中を寒気が通り抜けて、全身に鳥肌がたった。
「嫌…離して!!」
私は必死に逃げようとしたが男3人に掴まれて勝てる訳もなく、口を抑えられて無理やり車へと押し込まれた。