ちいてん
Dream
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「さっきのあれ…は、何だったんですか?」
「何だったって…そう言われると難しいね」
ロクさんは少し考えるような素振りを見せる。
「西くんは、デスゲームって言ってたんですけど…」
「んー、まぁたしかに…それが一番近い言い方かも」
「じゃあ…このデスゲームの目的って何なんですか…?」
「さぁね…実はそこら辺は俺たちも知らないんだよね〜…ただ、時々あの部屋に呼び出されてターゲット倒して、って繰り返してるだけだからさ。」
私は少しでも情報を集めたくて、次々に質問をしていった。
「なるほど、じゃあ…さっきの採点で、あと何点でおわり…みたいなのあったじゃないですか。おわり、ってどうなるんですか?」
「それも詳しくは分からないんだけどさ、100点取ると”おわり”になって、なんかご褒美がもらえる〜みたいなことを聞いたよ」
「ご褒美、ですか?」
「そうそう…あ、そういえばたしかそれ言ってたの西だったな…」
「え、そうなんですか!?」
ロクさんは軽く頷いた。
「うん、たしかそうだったよ。多分あいつの方が詳しいから、知り合いならあいつに聞いてみたら?」
ロクさんに色々聞きすぎるのも悪い気がするし、西くんのほうが詳しいなら、彼にも聞いてみよう…
そう思い、私は深く頷いた。
「…そうしてみます、ありがとうございます」
「いえいえ〜、じゃ…ここが駅だから。」
「本当にありがとうございました。パーカーもちゃんとお返しします。」
私はロクさんに向けて深くお辞儀をした。
「全然〜、気にしないで」
ロクさんは軽く手を振った
「では…また」
私が去ろうとすると、彼は
「はいはい〜、西くんと”仲良く”ね」
とニヤニヤしながら言った。
「だから、本当にただのクラスメイトなんですってば!!」
「はいはい〜」
彼は見えなくなるまでずっとニヤニヤと意味深に笑っていた。