ちいてん
Dream
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(ここ、どこ…)
マンションの外は、見覚えの無い景色が広がっていた。
「あー…場所分かんない感じ?」
大学生の男は、苦笑いを浮かべてそう言った。
「あ…はい」
「じゃあ最寄りの駅まで一緒に行こっか。そっからは自分で調べて帰れるっしょ?」
「ありがとうございます…何から何まですみません…」
「いえいえ〜、今どきの中学生は礼儀正しい子もいるんだね〜」
誰かとは大違いだ〜と、大学生の彼は笑いながら言った。
誰か、とは西くんのことだろう。仲が悪いのだろうか…。
「あの…西くんはずっと前からここに参加してるんですか?」
「んー、どうなんだろうね。俺が来た時にはもういたからな…結構長いとは思うよ。」
「そうなんですね…じゃあ、ロク…さん?は、どれくらい前からいらっしゃるんですか?」
私は彼の採点画面に書いてあったあだ名を思い出して、そう言った。
「んー、言っても1ヶ月前くらいかな?全然最近だよ…ってかそのあだ名恥ずいんだよね〜…」
「そうなんですか?」
「うん…いっつも6点取るからロクって…ダサすぎる…」
「あ、たしかに…さっきも6点でしたね」
つい、クスクスと笑ってしまった。
「ちょっと、笑わないでよ!」
「すみません、つい…。じゃあ、何とお呼びすればいいですか?」
「まぁ…新しい呼び方めんどくさいし、ロクでいいよ」
駅まで向かう道すがら、私は彼に先程の出来事について、色々と聞くことにした。