帰り道
Dream
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「…西くんは?」
「……何が?」
「今日楽しかった…?幸せ?」
私は彼の顔を覗き込んだ。
私は楽しかったけれど、彼は今日の出来事をちゃんと楽しんでくれただろうか…少し不安に思ってしまう。
「さァ…」
彼は覗き込んだ私の顔を避けるように顔を逸らした。
「ちぇっ…答えないなら、楽しかったってことにしちゃうからねーッ」
わざと少し大きな声で言うと、私は彼を覗き込むのをやめて体制を戻した。
「…勝手にすれば」
「あーっ、じゃあ楽しかったってことね!決定!」
「…あァ?」
そんなくだらないことを話しているうちに、私の家の前まで着いてしまった…。
「あ…着いちゃった」
「ここがお前ん家か」
「…うん」
私はゆっくりと彼の腕から手を離した。
「今日本当に楽しかった…ありがと」
「……」
彼の目を見て微笑むも、彼はスッと視線を横に逸らしてしまった。
「はぁ…明日学校行きたくないな…」
今日の出来事が楽しすぎて、つい口から本音が零れる。
「……」
彼は私を無言でしばらく見つめると、くるりと向きを変えた。
「あっ、西くん…送ってくれてありがとう」
私は咄嗟に彼の背中に声をかけた。
「…別に」
彼は少しだけこちらを振り返りながら答える。
私はわざと明るく
「じゃあ、また明日ね!」
と言った。
「…あぁ、じゃあな」
彼はそう答えると正面を向いて去っていく。
私は少し猫背な彼のその背中を、見えなくなるまで見つめていた。
「……何が?」
「今日楽しかった…?幸せ?」
私は彼の顔を覗き込んだ。
私は楽しかったけれど、彼は今日の出来事をちゃんと楽しんでくれただろうか…少し不安に思ってしまう。
「さァ…」
彼は覗き込んだ私の顔を避けるように顔を逸らした。
「ちぇっ…答えないなら、楽しかったってことにしちゃうからねーッ」
わざと少し大きな声で言うと、私は彼を覗き込むのをやめて体制を戻した。
「…勝手にすれば」
「あーっ、じゃあ楽しかったってことね!決定!」
「…あァ?」
そんなくだらないことを話しているうちに、私の家の前まで着いてしまった…。
「あ…着いちゃった」
「ここがお前ん家か」
「…うん」
私はゆっくりと彼の腕から手を離した。
「今日本当に楽しかった…ありがと」
「……」
彼の目を見て微笑むも、彼はスッと視線を横に逸らしてしまった。
「はぁ…明日学校行きたくないな…」
今日の出来事が楽しすぎて、つい口から本音が零れる。
「……」
彼は私を無言でしばらく見つめると、くるりと向きを変えた。
「あっ、西くん…送ってくれてありがとう」
私は咄嗟に彼の背中に声をかけた。
「…別に」
彼は少しだけこちらを振り返りながら答える。
私はわざと明るく
「じゃあ、また明日ね!」
と言った。
「…あぁ、じゃあな」
彼はそう答えると正面を向いて去っていく。
私は少し猫背な彼のその背中を、見えなくなるまで見つめていた。