帰り道
Dream
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「そんなんじゃ、いつまで経っても100点なんて取れないぜ」
彼は嘲笑しながら言った。
「取れるよ…!こないだだって1人で敵倒したし!」
バカにした言い方をされたのが悔しくて、私は必死に言い返す。
「でも4点だろ」
「うっ…そう、だけど」
「4点なんて雑魚倒してドヤ顔決めてんの?」
西くんはずっと片側の口角だけあげて、バカにしたように煽ってくる。
「……ッ」
少しイラッとした私は、口を尖らせるとぷいっと顔を背けた
「…何怒ってんだよ」
彼は少し顔を覗き込むように見てくる
「別に〜…」
私は顔を背けたまま、ちらりと睨むように彼を見た。
「まァ…でも…いくら雑魚とはいえ…2回目で敵倒したし…ちょっとは…やるんじゃね…」
彼は言いずらそうにしながらも、ぽつりぽつりと一言ずつ呟いた。
「…ほんと?」
私が西くんの顔を見上げると、
彼は目を逸らしてコクリと少しだけ頷いた。
「ふふっ、西くんに褒められた〜」
西くんに褒められたのが嬉しくて、つい頬が緩んでしまう。
「こんなのでニヤけんなよ…」
彼はそう言いながらもほんの少しだけ頬を緩ませて、なんだか嬉しそうにしていた。