転校初日はデンジャラス
夢主設定
この小説の夢小説設定複数主なので名字は固定になります
一応お相手は
天然→沖田
男装→高杉
真面目→坂田
やんちゃ→土方
となっております
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銀「まさか、お前が男装してただなんてなァ」
パタパタと廊下を歩きながらまじまじと俺を観察する銀八。
俺も銀八を見れば、昔の面影はそのまま、やっぱもう大人なんだな、って感じた
ま「まあ中学の頃からだからもう慣れたけどね、男装」
スカートのが嫌だよ、って言うとと銀八は笑ってたけど。
女子にあるまじき言動だぞお前、とか言われて頭どつかれた
仕方ないよスカート嫌いなんだもん
銀「ま、元気で良かったっつーこった」
ま「それはこっちの台詞だハゲ」
銀「何気に傷付くんですけど?!」
それからどちらも喋らず、沈黙が流れた。
俺はふと、思った事を口にした
ま「銀八、3Zってどんな所?」
校長はかなり悪くく言ってたけど、と付け足すと銀八の眉がぴくりと反応した
銀「あ―…騒がしい。けど、団結力半端ない」
少し得意げに話す銀八。そんなに愛着あんのか3Zに…。楽しい所なのかな?
ま「じゃ、もう一つ質問。こんなに別のクラスと離れてんのは何故?」
此処もうちょっといけば旧校舎だよな?
いくら騒がしいとは言え公共物破壊とかまではいかないだろ
なんに、なんでこんな隔離されてんの?
銀「まぁ、そりゃ着きゃ分かる」
そう言う銀八に着いて行くと銀八が足を止めた
銀「ココ」
見るに、別になんの変哲の無い普通の教室じゃん。と思った
ドゴシャァァァァァァァァァア!!!!!!
ーーーーーバリンッ!!!!
ま「…」
銀「…」
目の前の扉がはじけ飛んでガラスが飛び散っていく。わあすごいきれい(白目)
もう誰か嘘だと言って欲しい。涙出てきそう
?「お妙さァァァァァァァァァアん!!」
?「死ねゴリラァァァァァァァァァア!!!!」グシャッ
?「ぎゃァァァァァァァァァァ!!!!」
ま「…これは何?夢?俺実はまだ寝てるの?」
銀「まあや、現実現実」
ま「なんか聞こえちゃいけない音出てたよ?!」
銀「大丈夫、愛だから」
ま「ドメスティックバイオレンスじゃん?!」
人から出ていい音じゃない音が聞こえてきてもう涙が出て来ました。足も震えて、胃がキュッとなりました。怖い帰りたい
ま「…俺、転校しよっかな」
銀「したばっかでしょあんた」
ま「無理無理!こんな所で生きていける訳なくない?!」
銀「だァーいじょうぶだって!慣れる慣れる」
ま「慣れるって何?!」
ーーガッシャァァァァァァァァァアン!!!!!!
?「総ォォォォォオ悟ォォォォォオ?!!」
?「ちっ…外したか」
?「てめっ、殴られてえのか?!!」
別の所のガラスが飛び散っていく。わあすごい今ここでスライディングしたら大怪我だろうなあ
…いやいやいやいや、おかしいだろ。全体的に。
銀「…3Zが他のクラスと離れてる意味、わかったか?」
ま「十分わかった。帰っていい?」
銀「んじゃ、呼んだら入ってこいよ~」
ま「うそだろ?無視?」
そう言うと銀八は何食わぬ顔で教室へと入って行った。
え?こんな産まれたてのバンビみたいな俺を置いてくの?!嘘でしょ?!
▼▼▼
銀「てめーら、うるせーんだよ。中二かてめーらは!!」
神「銀ちゃんの髪の方が中二ネ」
銀「何で髪だけ中二?!!…ったく、今日は転校生がいるっつーのに」
「「「えっ?!転校生?!」」」
うーわ、転校生って言わないでほしい。プレッシャー半端ないからやめて欲しい
アレじゃん。転校生男の子?カッコイイのかな?!とか言うけど入ったら、はい残念ーみたいな
沖「まじですかィ。転校生ねぇ」
さく「どんな人かなー♪」
妙「こんな時期に珍しわね」
新「お家の事情なのかな?」
神「うるさいネ駄眼鏡」
さゆ「黙っとけ駄眼鏡」
新「なんで僕だけ?!」
銀「お前らちゃんと礼儀正しくしろよー。おーいまあや、入れー」
ほらな。期待してる奴めちゃくちゃ居るじゃねーか。俺やだよ。帰ろうかな。今逃げ出せばワンチャンバレないのでは?よし、そうと決まれば逃げ、
――ガラッ
銀「何してんの?早く入れ」
ま「ハイ」
意を決して教室に入れば、チクチクと刺さる視線とそわそわわくわくした雰囲気。うう、胃が痛い
ふと、銀八の方を見たら自己紹介していいぞー、と目で合図された。おま、お前が軽く紹介しろこのクソ教師〜〜〜!!!
ま「ええと……転校して来ました、坂村すです。よろしく」
ぺこっと頭を下げて、顔を上げてちょっと困り顔ではにかむ。これ、俺が男装している中で見つけた女子に好かれる奴の真似。大抵分け隔てなくニコニコする奴がモテるんだよな。世の中クソだな
神「……カ、カッコイイアル…」
さく「えっ神楽ちゃんも思った?!私も思った!カッコイイ〜!」
1番前の桃色の髪のぐるぐる眼鏡の子と、その後ろら辺のピンク髪のふわふわサイドポニーの子が釣れた。ほらね、まじ有効だから。世の中の男子諸君は使ってくれたまへ
ざわざわしだした教室を見渡したら、驚愕の表情でこっちを見ている昔馴染みを見付けて、こっちもびっくりした後苦笑いしてしまった。
そりゃ、まあ、びっくりするよねぇ…
銀「ハイ、じゃあここで恒例の質問ターイム」
「「「イエーイ!!!」」」
ま「なにこのクラス…」
すると早速ピンクの髪の子が綺麗にスバッ、と手を挙げた。目がかなりキラキラと輝いているが、何だ何だ
さく「ハイハイハイ!質問です!まあや君は男の子のですか?!」
ま「うん。ちょっと待ってね、保護者の方〜?」
めちゃめちゃ仔犬みたいにランランしてるんだけど、答えないといけない雰囲気なのはわかるけど、見てわかるだろ!!!
さゆ「さくら馬鹿すぎ」
さく「え?だって世の中にはカッコイイ女の子もいるでしょ?」
沖「それはそう」
さく「ね?だからどっちなのかなーって!」
ま「えー、俺は男です」
ほんとは女子だけどまあ仕方ない。あ、すみれ目ェ見開いてるや。後で説明しなきゃな〜めんどくさいなぁ〜
沖「じゃあ坂村は、どんな子がタイプですかィ?」
ま「そーゆーのって修学旅行の夜の部屋とかでするタイプの質問じゃない??」
神「聞きたいアル!」
さく「私も!」
さゆ「まあ聞いて損はしないよね」
土「得もしないだろ…」
ま「ええ…?」
あまりの質問に困っちゃったな…とりあえず、当たり障りのない事を言っておいたらいいのかな。
ま「……まあ、一緒に居て楽しければって感じですかね…」
沖「へぇ」
ちゃんと答えてやったんに、この爽やか少年は携帯カチカチしてる。コイツッ…なんか腹立つな?!!
ま「なぁ銀八、次は俺から質問いい?」
銀「あぁ」
ま「えーと、じゃあ、銀八をカッコイイと思う人ー」
なんて聞くと皆キョトンとした。まあそうだろうなあ。
これは俺が気になるだけの確認作業だ。意味深な笑みをすみれに向けておいた
ちなみに挙手者は若干1名のみだった(後に名前を聞くと猿飛さんだと言っていた)
銀「……え?何これいじめ?」
ま「ううん。別に俺が確認したかっただけ」
笑いながら皆にありがとう、と言うとすみれが少し頬を染めながら睨んでいた。ほうほうそうか、まだ健在でしたか。安心しましたよ
銀「それはどーゆう意味かなあ?まあやくん?」
ま「別に深い意味はないんだよ天パ。気にすんなよだから彼女の1人も出来ねぇんだよ人生やり直したら?」
銀「そこまで言う必要なくない?!」
本当は深い意味しかねぇんだけどな!と親指を突き出すと銀八はしおしおと教室の隅っこへ。こうなるとうざいし面倒だしキモイんだよなこの男…
さゆ「も〜やめなよ男子〜!銀ちゃんは誰も手挙げてくれない事が悲しかったんだよね?」
さく「寂しいと死んじゃう兎さんなんだもんね」
妙「あら、先生が兎だなんて兎に失礼よ?ハムスターよハムスター」
沖「まあ寂しいとすぐ死んじゃうのは同じですねィ」
さく「でもハムスターも可愛いよ?」
神「ハムスターは握りつぶしちゃうから可愛くないネ」
新「普通は握りつぶさないんですけど?!」
土「こいつのしぶとさはいっそゴキブリ並みだろ」
ま「確かに…」
さゆ「げっ!ゴキブリとか超キモイじゃん!!」
さく「ゴキブリほいほいとか置く?」
銀「ふっざけんな!俺はゴキブリな訳?!!」
キャアキャアと騒ぎ出した皆を横目にすみれを見れば、目が合った後、首を横に振られた。うん、つまりこのカオスはいつもの事だから諦めろと言ってるんだろうな。そうか。はい。理解した。
それから一時間目を潰して、自己紹介をしてもらった
なんだかんだで個性的なんだなと実感する自己紹介ばっかだった
主要人物達を紹介しとこうか
金髪ふわふわおさげで超ギャルで超可愛いけど腹の中は真っ黒な、有田さゆかちゃん
瞳孔カッ開いて怖そうだけど実は優しくてマヨラーな土方十四郎君
ピンク髪ゆるふわサイドポニーで天然ボケで弄られキャラの橘さくらちゃん
ドS、ドS、ドSな沖田総悟君
地味だけど意外と可愛い山崎退君
ツッコミ役の志村新八君
新八の双子の姉の志村妙ちゃん
中国からの留学生、神楽ちゃん
茶髪で優等生キャラで俺の大切な親友佐藤すみれ(ちなみに幼馴染みでも有)
ま「ここは、なんかアレだ。個性豊かだな…」
土「お前もな」
ま「びっ…、くりするので話しかける時は『今から話しかけますよ〜』って告知してから話しかけて貰っていいですか??」
土「いやそれどんな?!どちらにせよびっくりするだろ!」
さゆ「3Zの人達はみーんな良い奴だよ☆」
ま「…だろうなァ」
さゆ「皆楽しいし、す君もすぐ慣れるよ☆」
ま「ありがとうございます」
さゆ「あ!あと敬語無しね!!うちにもトシにも!」
ま「トシ…?とは?」
土「俺のことだ」
さゆ「十四郎だから、トシ!トッシーとも呼ぶよ!」
ま「なるほどね…頑張ってみるわ」
土「よろしくな、坂村」
早く慣れてもっと皆と仲良くなれたら、もう少し楽しい日々が待ってるのかなーなんて。
思っちゃうのは、仕方ない、よな?
続