転校初日はデンジャラス
夢主設定
この小説の夢小説設定複数主なので名字は固定になります
一応お相手は
天然→沖田
男装→高杉
真面目→坂田
やんちゃ→土方
となっております
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ある晴れた日の早朝、本日何度目かの目覚ましの音が鳴る
ジリリリリリリリリリッ、ーガシャン!!!
そして、また何度目かの破壊音も鳴り響いた
1:転校初日はデンジャラス
ま「ふぁ〜…うるっさ…」
皆様おはようございます。全然おはようございますしたくないんですけどおはようございます。
俺は今日から転校生の坂村まあや。全然行きたくないしこのまま高校行かずにニートになりたい。母親に全力で締められるので行くけど。
それよりもぶん投げて壊した時計は使い物にならないのでスマホを確認。電話も鳴ってた気がするけど、夢かな。夢だろ。
ま「今何時〜……えっ」
スマホの時計を見ると、あらびっくり。
俺の見間違いじゃなければ、相当ヤバい時刻、8時10分。
アレだよね?高校ってどこも大体20分〜30分が朝のHRだよね?
ま「言ってる場合か?!8時10分って、ヤッベ!!」
布団を跳ねあげて飛び起き、ひとまず2日前にギリ届いた男物の制服を着ていく。
うわもうふざけんなよあんなに目覚まし掛けたのにほんと不良品ばっかかよオイ冗談キツイよ〜とベットの足元を見ると破損した目覚まし時計が5台。中にはジャスタウェイもいてじとりとこちらを見ている
ま「……いや、俺が悪かったって」
南無〜と手を合わせてから俺はなるべくジャスタウェイを見ないように着替えた。けど感じる目線に恐怖を感じた。帰ってきたら、直してやろう。そうしよう。
ま「よし、行こう!やっばマジで!」
バックを持って、ローファー履いて、髪整えて。
よし、今日も完璧に【男子高校生】の坂村まあやの完成である
ま「行ってきます!」
新しいマンションを飛び出して新しい学校へと足を向けた。さてさて、どんな人達が待っているのやら!
▼▼▼
ま「なーんて呑気に思っていた俺が馬鹿だった気がするわ。はて。ここは何処??」
昔から、方向音痴気味で、多分コッチ!の精神で生きて来たからかな、完璧迷子。久々に完璧な迷子爆誕。恥ずかしいよこの歳で迷子なんて。
ま「何処だここ。わっかんねぇ。ナビも良く分かんねぇ所指定してくるし。うーん…来たこと有るような…?いや、しらねえな何処だここは」
急がなければいけないのに急ぐことの出来ないこの悪循環。スマホを見ながらぽてぽてと歩く。おいスマホくんよ、この道は合っているんだろうな。ここ路地ぞ?犬猫畜生が通るだろってくらい狭くて汚い路地ぞ?
ま「…行かないよりマシか。ショートカットかもしれないしな」
意を決して、ナビが指示する通りに歩いてみることにした。どうか。川を泳いで渡れとか民家の中を通れとか言われませんように。
なんて願っていたら、けもの道を進んでしばらくして、学校らしき建物の裏手に出てきた。凄い!けもの道、役に立った!スマホ疑ってごめんね!
ま「うげ〜、30分過ぎてんじゃん。転校初日から遅刻とかヤバめ…」
まあひとまず、校長先生とか担任の先生とかに挨拶とかしなくちゃいけないらしいから職員室を目指してみる事に。
てか普通親とかついて来るモンじゃねーの?まあ母さんいねーけど
ま「うわ…綺麗だなこの学校」
生徒玄関から中に入ると、大分古い所があるが、中々広くて良いところだ。あと臭くない。少なくとも前の学校よりは綺麗。臭くないし
一人でブツブツ呟きながら歩いていると、職員室を発見。
その隣には校長室、理事長室と見つけたので、確か校長先生の所に行くようにって母さん言ってた気がするので校長室の扉をノックしてみるか。
高そうな重厚なドアを四回ノックした
あ、そだ。四回ノックはちゃんとした正しい礼儀らしいよ
ま「失礼します。本日転校してきた坂村まです」
中から「よいぞ」と声がしてびっくりした。声高いし、なんか、アレだ、殿様?!!
ええ…?と思いつつ扉を開ける。ええ…?
ま「……えぇ…?」
扉を開けた先に居たのは、予想の斜め上を行く感じで
ハ「おう。待っておったぞよ」
頭の両脇にもじゃもじゃ毛を生やし変な触角をぶら下げた紫色のどこぞの皇子みたいな生き物だった。チベットスナギツネみたいな顔したのは仕方ないと思う。
てか不審者だろコレ。110番しなきゃ。
って、ちょっと待てよ?アレ、これが校長?
いや、うぜぇな。キモいし。見てるだけでイライラするというか。朝礼とかかなり話が長そうだし。触感邪魔くさそ~
ハ「余の顔になにかついておるか?」
ま「目と鼻と口と眉毛と髪と……触覚…ですかね」
ハ「それは知っておるが?!」
とりあえず触角引きちぎりたくなる衝動を抑える為に無になってボーっと突っ立っておくか。プニプニしてそうだよね、あの触覚
ハ「何をしておるのじゃ。はようドアを閉めんか」
ま「…」
ハ「何その変なモノを見る目?!余は校長ぞ?!」
ま「や、校長自体が変なモ…ンンッ!ただ目付き悪いだけっすね」
ハ「今余のこと変なモノって言おうとしおったな?!」
ま「いや、気の所為っすね」
ハ「そう?……さて。わしはこの学校の校長のハタ皇子じゃ。よろしくのぅ。で、こっちのが、教頭のじぃ、じゃ」
じ「あ、よろしく」
ま「…はぁ、どうも」
あんま考えたくないんだけど…教頭ジャンプ読んでるけど大丈夫?この学校。
あ、校長アレだからいいのか
まぁ、その後は予想通り長い長い長〜〜い話を聞かされた。8割愚痴だったの気の所為?
要約すると…「3Zってクラス教師から生徒までヤバいから気を付けてね☆」って事だった。Zって書いて「ズィー」って呼野なんなの?カッコよくないよ?てか何クラスあんの?
まあ普通に生活してれば関わりは無いであろうな……
ハ「じゃあ坂村君は、この隣の部屋の理事長室に行って担任と教室へ向かってくれたまえ」
ま「了解っス」
俺はとりあえず言われた通り理事長室に向かった。続き扉があるの良いな。あ、失礼しましたって言わなかったけど……まっいっか。
ハ「のぅじぃ、坂村君は良い奴じゃのう。3Zに入れるのを間違えたかの」
じ「ああゆう良い奴を3Zに入れないとあいつらは自滅すんでしょ」
そうだのう。とバ……ハタ校長が呟いたのでした。
▼▼▼
そんな校長の呟きは耳に入らず、俺は理事長室へと続く扉をノックした所。ってか校長室広いな。教室くらいあるけど?
ま「(てか、ここの理事長って確かお登勢さんじゃなかったっけ…?)」
お登勢さんは俺の母の知り合い。知り合いが居るってこんなにも安心出来んだな…まあ俺は今男装してっから協力目的だけど
そういや遅刻した事怒られなかったな。まあいいか
部屋に入る前、ふと昔馴染みを思い出した。昔、よく遊んでたんだよな
ま「(そいや、アイツらどこの学校なんだろ)…失礼しまーす」
「おや、まあや。ようやく来たね。遅かったじゃないか」
理事長室に入ると、煙草を吹かしながら椅子に座るお登勢さんが居た。その雰囲気が懐かしくて、少し頬が緩んだ
ま「ごめんなさい、寝ぼった上にあんま道覚えてないから迷った…」
ハハっ、と笑うと「アンタらしいねェ」とお登勢さんも笑った。やっぱ、安心するなぁ
と、思ってたら、ソファーから聞き覚えのある声が聞こえた
?「おい、ババー、こいつが転校生?女って聞いてたけど男じゃねーか」
ま「…え」
声がしたソファーの方に目を移すと
そこには、ふわふわ揺れる銀髪、懐かしい甘い匂い、気ダルいトーンの声……まさしく俺の知ってる奴が居た。
くるりとこっちを振り向くので、咄嗟に顔を反対側へ向けた。うわうわうわ、なんでコイツいんの?!
ま「…」
?「…え?なんで顔背けんの?え?」
頭の中がパニックのまま、とりあえず、どうやって今の俺の置かれている立場を話せば良いかすんげー悩んだ。お登勢さんは知ってるよ?男装。
だけどさ、コイツには、何て言おう。
いっその事、隠そうか、そうか、それがいいかも
ま「ドウモ!山田太郎とモウシマス!(裏声)」
?「へぇ。よろしくな太郎君…ってんな訳あるかァァァァァア!」
この坂田銀八と言う男のノリは昔と1ミリも変わってなかった。
ある意味面倒だがある意味楽しいんだよなぁ、コイツ
ま「ボクのナマエを否定スルンデスカ!(裏声)」
銀「コイツうぜーよ!果てしなくうぜーよ!つか話をする時は人の顔見て話そうか太郎君?!」
ま「ボクイケメンなのでホレラレタラコマル(裏声)」
銀「曲がり間違っても男には惚れねぇーよ?!なんなのコイツ?!」
いい加減無理があるしコイツうざいな…とお登勢さんを見れば無言で首を横に振っていたので騙し通すのは難しそうだ。
仕方ないか。コイツには協力してもらおう
ま「ハァ…坂村まあや、うざくて悪かったなクソ天パ」
そう言いながら銀八を見れば、ガシャン、と音がするように動きが止まった。ギギギギ、と身体ごとこっちを向いて3回ぐらい瞬きをした
銀「…おま…まあや?」
ま「そう」
銀「なん…え?なんで、男の…格好?」
銀八は頭のなかパニックみたいだ。仕方がないから俺は一から説明した。
読者の皆様には番外編:坂村君の成長日記を参考にしてほしい
アレが俺の男装秘話だ
そいえば、なんで銀八はここに居るんだ?
校長は【理事長室に行って担任と教室に行って】って話てたよーな……
こりゃもしかして……?
登「まあや、あんたの担任がコイツだよ。仲良くしなよ」
ま「銀八って教師だったんだ…大丈夫?無免許?合法?」
銀「うっわ何その哀れみの表情…免許くらい持ってますぅー」
ま「あ、ちなみに半径1m以内に近付かないでね?近付いたら殺すから」
銀「俺の事嫌いだろお前!!」
銀八は精神面では成長していないらしい。昔からこーゆー事言われたらすーぐいじける。今もまた、部屋の隅でぐすぐすいってる。子供なの?
ま「あ、ねえねえお登勢さん、俺ってクラスどこ?」
登「あァ。あんたは3Zさ」
ま「へぇ、3Zなんだぁ」
登「さ、銀八と教室に行きな。さっさとしないと騒ぎ出すよ3Zは」
ま「えっ、3Z?!」
銀「わーったよ。おいまあや、行くぞ」
まあや「えっ!ちょ、ちょいまって!俺3Z嫌っ、ちょ、引っ張んな?!お登勢さん助け、」
お「ふっ…また騒がしくなりそうだねえ。3Zは」