オリジナルBL短編小説 / 全年齢
「ねえ、一緒にかえろ」
「会いたい」
「買い物付き合って?」
「大智、好き」
いつからかこんなに甘ったれになったんだろう。
付き合う前からも甘えたがりなのは知っていた。それがかわいいと思って付き合い始めた。
瑛は大人びた表情を貼り付けているわりには子供だ。
もう成人してから何年もたつのに、振る舞いは子供のままだった。
「いい加減に俺に甘えるのやめろよ」
ため息をつくものの、ええー、いいじゃん。といって聞かない。
気がつけば流されてまた今日も会ってしまった。
「手繋いでいい?」
「外だから変に思われる」
ホントは俺だって手をつなぎたい。
瑛の大きくて温かい手に包まれるとほっとすると同時に、少しドキドキするから。
でも子供の瑛に代わって、俺がしっかりしないと。
「あの人かっこよくない?背ぇおーきー」
すれ違う女の子は、瑛のことをよく見ている。
見た目だけは確かにかっこいい。でも中身はお子様なのだから。自分が引っ張らないとだめな子だから。
「大智、早い」
「さっさと歩かないからだよ、おいてくぞ」
瑛の手を引っ張ると、女の子たちの声が聞こえないところへと、大智は足早に歩いていった。
「会いたい」
「買い物付き合って?」
「大智、好き」
いつからかこんなに甘ったれになったんだろう。
付き合う前からも甘えたがりなのは知っていた。それがかわいいと思って付き合い始めた。
瑛は大人びた表情を貼り付けているわりには子供だ。
もう成人してから何年もたつのに、振る舞いは子供のままだった。
「いい加減に俺に甘えるのやめろよ」
ため息をつくものの、ええー、いいじゃん。といって聞かない。
気がつけば流されてまた今日も会ってしまった。
「手繋いでいい?」
「外だから変に思われる」
ホントは俺だって手をつなぎたい。
瑛の大きくて温かい手に包まれるとほっとすると同時に、少しドキドキするから。
でも子供の瑛に代わって、俺がしっかりしないと。
「あの人かっこよくない?背ぇおーきー」
すれ違う女の子は、瑛のことをよく見ている。
見た目だけは確かにかっこいい。でも中身はお子様なのだから。自分が引っ張らないとだめな子だから。
「大智、早い」
「さっさと歩かないからだよ、おいてくぞ」
瑛の手を引っ張ると、女の子たちの声が聞こえないところへと、大智は足早に歩いていった。