交差点上
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「いいところに」
通りがかったティエリアは手ぶらで、今ちょうど話が終わって出てきたところと予想。声をかけてから抱えていたハロを突き出す。
「ハロが風邪ひいちゃった」
「そんな訳ないだろ……」
長い間を置いて吐き捨てたティエリアは怪訝そうにハロに手を当てる。周りの仲間ハロたちも無闇に跳ね回ったりせず、風邪ひきっ子を見つめるばかり。
「確かに熱くなってはいるが、過負荷によるものではないのか」
「ケホ、ケホ」
「でも咳してますよ、この子」
「まさか……そういう遊びなのか?」
足元で小さな仲間がゆらゆら揺れる。
「ダイジョウブカ?ダイジョウブカ?」
ハロはじゃれることはあっても嘘をついたりはしないし、仮病で人を騙したりしないし、するにしても風邪を選ぶのだろうか?
「俺にはじゃれているようにしか見えないが……何らかの異常が起きている可能性も……ゼロではない……おそらく」
「信じられないって風だね。気持ちは分かります」
「ああ、ハロを疑うつもりはないんだが」
難しい顔をしていらっしゃいます。
「私もごっこ遊びなのか判別つかなくてね。とりあえず見せてくるよ、ありがとね」
小脇にハロを抱えると熱が直に伝わってくる。さっと渡してさっと戻ろう。通路を曲がる前に振り返るとまだそこにいる彼。
「ところでなんですけど」
「人に伝染りはしないだろう」
「ですよねー」
通りがかったティエリアは手ぶらで、今ちょうど話が終わって出てきたところと予想。声をかけてから抱えていたハロを突き出す。
「ハロが風邪ひいちゃった」
「そんな訳ないだろ……」
長い間を置いて吐き捨てたティエリアは怪訝そうにハロに手を当てる。周りの仲間ハロたちも無闇に跳ね回ったりせず、風邪ひきっ子を見つめるばかり。
「確かに熱くなってはいるが、過負荷によるものではないのか」
「ケホ、ケホ」
「でも咳してますよ、この子」
「まさか……そういう遊びなのか?」
足元で小さな仲間がゆらゆら揺れる。
「ダイジョウブカ?ダイジョウブカ?」
ハロはじゃれることはあっても嘘をついたりはしないし、仮病で人を騙したりしないし、するにしても風邪を選ぶのだろうか?
「俺にはじゃれているようにしか見えないが……何らかの異常が起きている可能性も……ゼロではない……おそらく」
「信じられないって風だね。気持ちは分かります」
「ああ、ハロを疑うつもりはないんだが」
難しい顔をしていらっしゃいます。
「私もごっこ遊びなのか判別つかなくてね。とりあえず見せてくるよ、ありがとね」
小脇にハロを抱えると熱が直に伝わってくる。さっと渡してさっと戻ろう。通路を曲がる前に振り返るとまだそこにいる彼。
「ところでなんですけど」
「人に伝染りはしないだろう」
「ですよねー」
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