PSYREN短編
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ミンミンミン、忌々しいセミがこれでもかとなき喚く。
そんなに必死に鳴かなくても夏だってことはわかってんだよちくしょーめ。
「あっちぃよ~」
「カイルくん暑いのにおつかれー」
「そう思ってんなら満月も手伝ってくれよォ、暑くて死にそうだぜ……」
おばあ様からそのありあまる体力で草刈りしてこいと言いつけられたカイルくんは、汗でびしょびしょになりながら帰還した。
一方私はひんやりした大理石の床に座り込みこの暑さをしのいでいた。
床さいこー、夏はこれに限りますわ。
「行儀が悪いぞ満月」
「そんなこと言ったってクーラーついてる部屋は入り浸り禁止なんだもん、シャオくんこそ涼しい顔しちゃって、暑くないの?」
「心頭滅却すればなんとやら、だ」
「うひー床つめてぇ~」
幸いお屋敷が広いのもあって通気がよく、日陰なら涼しいので熱中症は免れている。
が、それでも暑いものは暑うござる。
氷でももらってきて舐めた方が建設的かと考えていると、おもむろにカイルくんが立ち上がった。
こっちを見てる、な、なんですか。
「ぅおもっ」
「おぉ、やっぱ涼んでたからひんやりしてんなー」
「そんなんでのしかかられる身にもなってくださいな、暑いんですけど」
言ってるうちにどんどん体温は上がっていく、カイルくん…行動する前にもうちょっと考えよう。
こうなったらトコトン上げてやろうか、己の愚かさを思い知るがいい!
「うおっ、ホールド!?」
「ふははは…あったまっても離れられまい…!」
「……はぁ」
シャオくんが呆れたようにため息をつく、見た目にも暑苦しかろう。
はっはっは、暑さでまいっちゃってるんだよこっちだって呆れないでくれ。
カイルくんがわさわさともがいているが、PSIを使ってガッチリ固めているので暴れても無駄ですよ。
それに、まさか紳士なカイルくんが女の子を傷つけるなんてことないよねえ?
「…あ、あちぃ……! ごめん、ごめんってば満月…あやまるから……ッ!!」
「キュイーン、キュイーン、我慢大会モードに移行していマス、変更不可、変更不可」
「ぐあぁー! 誰か助けてくれぇ…!!」
カナカナカナカナカナ…………
「う゛ーん……」
「くかー…」
「何やってんのこいつら?」
「さあね」
「二人ともそんなところで寝てると風邪ひいちゃうよ」
「あづい……ごめん…」
「むー…」
真夏のお昼寝、見るのはもれなく悪夢。
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