すべて夢主は男主人公です。男夢主×ヒロインものが中心です(友情ものも書くかもしれません)。女夢主人公ものやBLものは取り扱いません。
Fate/stay nightの(セイバー・凛・桜・イリヤのハーレムのセイバー落ち)
男主人公の名前をお付けください
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「………………」
沈んだ三人を部屋に寝かせ、セイバーとへんぜるは外に買い出しに行く。タイガー分までおまんじゅうをい食べてしまったため、その補充と夕飯の買い出しだ。
だが、会話はない。ムスッとしているセイバーを後ろに、へんぜるは士郎からのメモをたよりに道をゆく。
「うーん…。おまんじゅうだけでいいのか?」
「………」
セイバーに尋ねているようでもあるし、独り言を言っているようでもある。すれ違う人は、不思議そうに彼らを見るが一部を見ると微笑ましそうな顔をしたり苦そうな顔をしたりしている。そして、彼らが通り過ぎるとぼうっとその姿を見続けていた。
「セイバー」
「………はい」
繋いでいる右手を支点にセイバーの方へ振り向く。
「まだお腹は空いているか?」
「え? 食べられるものがあるならば入りますが………」
常人ならばお腹を壊すほど食べていたのに、まだ入るらしい。セイバーの腹の好き具合を確認すると、公園にある何かを指差した。
「アイスクリーム、さ」
ベンチに座りアイスクリームを食べる二人。黙々と何段にも重なったアイスクリームを食べるセイバーを見つつ、二段重ねのアイスクリームを食べる。
「セイバー」
「んむ。 はい?」
「口についてるぞ」
イリヤのときのように自分の口元を指して教える。それに、はしたないとアイスクリームが落ちないよう慌てつつポケットを探ろうとする。仕草まではいった。そこで止まる。
「………」
「セイバー?」
「…その」
「あぁ」
「とって頂けませんか…?」
頬を染め口元を見せるセイバーにへんぜるは少し目を瞬かせる。
「………口で?」
冗談で言った。いつものような軽口だ。
「………はい」
「…………………………」
まさかの返事に固まる。だが、アイスは溶ける。
「は、はやくしてください! アイスが溶けてしまいます…」
「いや、あぁ、うん。そうだが、いや…」
「は、はやめにお願いします」
「………」
目を閉じられてしまい、まるで口付けのシーンのようで、困る。が、今までにも何度も、そして彼女に対してだけある、その衝動に抑えることなどできなかった。
「!!」
ペロリと熱い舌の感覚。ぞわりとする。嫌悪ではない何かだ。唇に触れないよう、じっとり丁寧に動く。もう少し。あともう少しで唇に当たる。でも当たってはくれない。
長い間、そうしたせいでアイスは溶け落ちた。
「セイバー…」
「………」
へんぜるから出される、甘い匂い。甘い声。甘い瞳。どれもが女を堕す。計算しているわけではない。そのように作られたから、意図せずできてしまっている。
『どうか、効かないで……』
頭の片隅に深く根付いた声に意識を戻す。ここで、へんぜるに負けてはいけない。
「へんぜる」
少し強く名前を呼ぶと、向こうも我に返ったのか食べ終えたアイスのコーンを持たない別の手で顔を覆い顔を離した。
