すべて夢主は男主人公です。男夢主×ヒロインものが中心です(友情ものも書くかもしれません)。女夢主人公ものやBLものは取り扱いません。
Fate/stay nightの(セイバー・凛・桜・イリヤのハーレムのセイバー落ち)
男主人公の名前をお付けください
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
衛宮邸、居間
「お兄様。はい、あ~ん」
「あ~ん」
容姿のよく似た兄妹が食べさせ合いっこをしている。妹である小さい方のイリヤが、兄である大きい方のへんぜるにおまんじゅうを食べさせては、兄が妹であるイリヤをドロドロと甘やかしつつおまんじゅうを食べさせ返す。見た目は年の離れた兄妹であるが、本来は1つ違いでしか無いとは誰が分かるだろう。兄の方は最初から、“聖杯”を守る盾であり矛になるために作られたため肉体的スペックはサーヴァントを排除することはできないが撤退させるほどである。なにせ、父親である切嗣から射撃等を学んでいたため遠距離攻撃は勿論のこと近距離攻撃も某麻婆神父と互角にやりあえる。しかも、“聖杯”としては欠陥品だが、その魔力は一流であり魔術回路も申し分ない。容姿も母親であるアイリスフィールのような妖精の如き美を持ちながら、彫像のような固くも男らしさを持つ男。それが、へんぜる・フォン・アインツベルンである。
「…………」
微笑ましい兄妹の姿を見守る男一人と監視している三名の女性。セイバー、遠坂 凛、間桐 桜。この三人の目は、まるで目の前で浮気をされている女の目で兄妹を見ている。
セイバーは、兄妹らと同じようなおまんじゅうがあるというのに手を付けずお茶を時折飲んでは監視を。凛は、へんぜるが褒めてくれた長い髪を弄び、如何にも退屈してます感を出しながら監視を。桜は、いつでもお茶のおかわりをと準備しつつ何やら黒いものを少し蠢かせながら監視を。残りの男、士郎といえば遠い目をして亡き父に助けてと救援を出していた。
「イリヤ、美味しいか?」
「うん! とっても、美味しいわ!」
実に和やかな様子である。小さな妹を膝に乗せ抱きかかえて団欒している。しかし、年齢差は僅か一つ。ただの誤差だ。仲がいいことはいいが、良すぎるという方向である。
「あぁ、イリヤ。あんこが口の横についてるぞ」
「えぇ~? どこ?」
「ここだ」
左の口の端に少しあんこがついてしまったらしい。イリヤが他の誰よりも妹らしく可愛らしく甘えた声で態とわからないふりをする。それを分かっているのか分かっていないのか、相変わらずのこちらも甘い声でへんぜるは自分の口元を指差してついている部分を教える。
ここまでなら、戦争など起こらなかった。
イリヤがへんぜるの行動で気づき 自分で 側にある布巾なりテッシュなりで口元を拭うなり何なりしていれば。
「じゃあ、お兄様がとって?」
「しょうがないなぁ。ちょっと待ってろよ?」
「いいえ。お口で取って?」
可愛らしくもあざとく、兄でも好きな人に、甘えながらアプローチする。
開戦のラッパが鳴った。もしくは、終末のラッパが鳴った。
士郎は、声にならない悲鳴をあげた。イリヤを除く女性陣の背後に|嫉妬の炎《オーラ》を漲らせ勢い良く立ち上がったのだ。恐ろしい。養父に女の嫉妬ほど恐ろしいものはないと教えられ、義理の兄に当たるへんぜるのとばっちりを受けてきた身は、どんなに鍛錬をしても容易くすくんでしまった。他の調停役、タイガーは学校。ライダーは、バイト。もうどうしようもない。非力な自分はなんとかいざという時助けられるよう、しばし存在感を消すことに専念するのみだ。居ても、流れガンド等ぶち当たる。逃げるのがいいはずだが、彼は正義の味方。どんなに恐ろしいものが前でも、守れるものがあるならその身を犠牲にしてでも守りたい。流れガンドを受けつつ義兄を守るのだ。自己犠牲者がいなくてもへんぜるは余裕で自分の身は自分で守れるので心配も何も要らないが、自己満足でも誰かを守るべきという欲望に逆らえない哀れな男、衛宮 士郎。感謝の意や労いを義兄から受けるのが、己を犠牲にしても得られるものはそれしかなかった。だが、それだけでもいいと言えるのが士郎である。
「ちょっとそれはないんじゃな~い?」
凛が引きつった口元と笑ってない目でイリヤに言う。
「イリヤちゃん、自分で拭けますよね? あぁ、私が拭いてあげますよ。えぇ、これで」
桜は黒いもので優しく微笑みながらイリヤに圧をかける。
「へんぜるはイリヤスフィールを甘やかしすぎです。兄離れしなければイリヤスフィールがダメになってしまいますよ」
セイバーは真面目に忠告しているが言葉の中には嫉妬が深くあるのがあからさまだった。
「なによ、三人共。わたしは、お兄様に頼んでるのよ。ね? お兄様?」
「俺にシューマンのようになれみたいに聞こえた」
「兄妹の関係を超えたいのね!」
「へんぜる!!」
イリヤの本気なのかどうかわからない言は置いておいて、他の女性陣の圧が大変なことになっている。
「おいおい、上等なワインを床に流す真似はやめてくれ」
「そのワインに入っている毒は毒でもお薬よ」
「なら、なんて甘いお薬だ! 糖尿病になんかなってもいいから君達という甘味を味わいたいさ!!」
イリヤを強く抱きしめて首元から甘さを撒く。イリヤはその甘さに引っかかり沈んだ。
1/7ページ
