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影響力*爆豪


ガラッ


「あ、轟くん」



授業が終わりしばらくして、医務室のドアを開けたのは轟くんだった。




「わりぃ…怪我した」



「ここ座って?見せて」



轟くんが頷いて服を捲る。



「この切り傷、どうしたの?」



「緑谷と戦闘訓練してた」




「そうなんだ…デクくんは大丈夫だったの?」



「あぁ。オールマイトに呼ばれてそっちに行った」



「そっか…」



どうしよう、結構傷深いかも。



いつもなら治癒しているけど、勝己くんの言葉が頭を過る。




「どうかしたのか」



手が止まっている私に不思議そうに轟くんが声をかける。



「へ!?あ、いや…えっと…今治すね…?」



「あぁ、頼む」




轟くんにも治癒をお願いされ、そりゃそうだと頭で考えてしまう。



こんな傷、早く治した方がいいに違いないよね。




「服上げててくれる?」



「こうか?」



「うん、ありがとう。じゃあ治すね」



服を捲りあげている轟くんの腹部に口をつける。



ピクっと轟くんが体を強ばらせて顔を顰めた。



毎度のことながら、私の個性を知らない人がこんな場面みたらただの変態だ。




「はい、終わー」




ガラッ




終わったよ、と轟くんに伝えようとした瞬間扉が勢い良く開き勝己くんが入ってきた。




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