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影響力*爆豪



勝己くんはこの日、何をするにも誰といるにも私の後を着いてきた。



「相澤〜、これ見てみろよ」



「うん?どれ?」



上鳴くんと話す時も。



「相澤さん、今いいかな?」



「どうしたの?」



デクくんと話す時も。



「楓ちゃん!あのね、この間見たアクセサリーなんやけど」



「確かにそれ可愛いかも!」



お茶子ちゃんと話す時だって、勝己くんは私の様子を監視しているように見えた。



…どうしたんだろう、普段は絶対こんな事しないのに。


勝己くんの様子がおかしい事には皆も思うことがあるみたいで、上鳴くんと切島くんが不思議そうに話している。



「今日の爆豪変じゃねぇ?」



「相澤の周りチョロチョロしてるよな。あの2人何かあったのか?」




そんなことを言われているのに、勝己くんは気にしていない様子でジトッと私を見ている。



本当にどうしたんだろう…朝から変だし、何かあったのは間違いないと思うけど。




「相澤くん。リカバリーガールが呼んでいた」



飯田くんが手を挙げながら声をかけてきて、席を立つ。



「ありがとう」



私がリカバリーガールの所に行くのは珍しいことではない。


私の個性のことで教わることは沢山あるし、リカバリーガールも気にかけてくれている。




「おい、どこ行くんだよ」




教室を出て廊下を歩くと、すぐ後ろから勝己くんが私の腕を引いた。



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