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ヒーローの性*轟焦凍


「でも俺は…お前が同じ事務所にいたら、色々我慢出来ねぇかもしれねぇ」



「え?我慢…?」



焦凍くんはジッと私を見つめると、静かに顔を近づけて優しくキスをする。



「っ…!」



久しぶりのキスに、お互い少し顔を赤らめた。



「駄目だよ…焦凍くん」



「でも、しばらくしてなかった」



「お互い忙しかったからね…」



同じ家にいるのに、片方は寝ていたり仕事を家に持ち帰ったりバタバタしている時期もあった。



「退院したら、改めてお祝い…するか」




「ふふ…うん、そうだね」




「…もう1回」




そう言って再び合わさった唇に、静かに目を閉じた。



「焦凍くん…大好き」



「…あぁ、俺も好きだ」



こんな風に甘い雰囲気に酔いしれていたけど、私はあくまで病人。



その後過酷なリハビリが待っていて、私が退院できたのは半年後だった。




「いたた…まだ腰が痛いよ」




「大丈夫だ。これからは毎日俺がリハビリしてやる」



「…それはどういうリハビリ…?」




Fin




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