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ヒーローの性*轟焦凍


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私は川のような所を歩いていて、そこはとても広い場所だった。



雨は降っていないのに何故か傘を差していて、バス停のような場所で何かを待っている。



そのうち大きなバスが来て、私の目の前で止まりドアが開く。



私はそのバスに乗りたくて仕方なかった。



意気揚々と足を踏み入れようとした瞬間、中の誰かに突き飛ばされた。



それが誰だったかは分からない。ただ、凄く悲しくて私はバスの外に押し出されたのだ。




バスの運転手さんは私を暫く見つめた後、そのまま走って行ってしまった。




乗りたいバスに乗れなくて呆然としていると一気に下から吸い込まれるような風が吹く。




「っ…!」




その風と共に襲ってきたのは全身の痛み。




「楓っ…!」




薄く目を開くと、ぼんやりとした意識が徐々に鮮明になっていく。



目の前にいたのは、泣きそうな顔で私を見下ろす焦凍くん。




「…焦凍、くん…」




声に出して目を動かす。



ここは、病院…?



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