ヒーローの性*轟焦凍
焦凍side
楓に遅くなる連絡をして携帯を閉じる。
「ショート。何をしている、早くしろ」
「…あぁ」
エンデヴァーに返事をして背筋を伸ばす。
卒業してすぐ、エンデヴァーの事務所に入り身近で個性の引き伸ばしを学ぶ日々。
他の事務所と比じゃない程忙しく毎日毎日何かしらが起こる。
「ショート!遅いぞ!」
コイツの下で学ぶことは多い。
特に俺は事務所の中でも若手、今が1番頑張り時でもある。
「俺より早く動け!一体でも多くのヴィランを倒してみろ!」
「っ分かってる!」
思い通りにならない事で苛つくこともあるが自分の個性を伸ばすのに1番環境がいい場所で学んでいける。
「っはぁ、はぁ…」
弱音なんて言ってられねぇ。