立海の日常*立海レギュラー
…嵐のような人達だ。
「ちょっと相澤先輩!ああいう時は殴ってでも離れなきゃダメっすよ!」
赤也は未だ興奮気味に私の肩をゆさゆさと揺する。
「買い物早々いなくなった人に言われてもなぁ…」
「それとこれとは別っふよ!」
「飴食べなから喋らないでよ、もう」
納得のいかない様子の赤也はボリボリと飴を噛み締める。
「んでも確かに、お前さんは無防備すぎじゃな」
いつの間にか隣にいた仁王にまで上からじっと見下ろされる。
「無防備って…あんなの、防ぎようないよ」
「やめてー、って股間でも蹴ってやればいいんだよぃ」
「ブンちゃんまで」
面白くねぇ、とブンちゃんが食べているお菓子も跡部くんが買ってくれたものなんだけど…
「女性に対しての扱いがまるでなっていませんね、彼等は」
「うむ、軽々しく抱きつくなどけしからん」
柳生くんと真田くんもそれなりに怒っているようで少し肩を竦める。
「相澤。今後もし跡部から連絡が来たら俺に報告してくれ」
「え?」
「いいね」
幸村くんの真っ直ぐな視線に逸らすことが出来ずに素直に頷いた。
「相澤。あんまり精市を刺激するなよ」
コソッと柳くんが耳打ちをし、ただ苦笑いを浮かべる。
「じゃあ材料揃ったし、俺ん家向かいましょ」