立海の日常*立海レギュラー
「跡部。君達こそ何してるんだい」
「宍戸の買い物の付き添いだ。普段こんな場所に来ることはねぇからな」
幸村くんと跡部くんが2人揃うと、背後でお互いの守護神が戦っているような雰囲気に圧倒される。
なんかこの2人が揃うと怖い。
「他の皆さんはどちらへ?」
「入るなり消えやがった」
柳生くんの言葉に跡部くんは苦い顔をする。
…氷帝にも、うちみたいな人がいるってことだな。
「お前は確かマネージャーの相澤だったな」
跡部くんが私に気づいて目をしかめる。
「あ、はい。その節はどうも」
氷帝とは前に合宿の時に一緒で何度か話したりして面識はある。
合宿中は毎日見ていたけど、こう日にちが空いて久しぶりに見るとやっぱりオーラがあるような人なんだなと気づく。
…まさか、こんなところで再会するとは思わなかったけど。
「お前達も買い物か。なら、会計は俺達と一緒にしろ」
跡部くんは樺地くんを呼ぶと、樺地くんが私の持っていたカートを一緒に持ってしまう。
「えぇ、そんな悪いですよ」
「構わねぇ。俺がいいと言っている」
跡部くんはそのまま、私たちの買い物の分まで一緒に払ってくれた。
「すいません、ありがとうございました」
「…お前、中々いい顔をしているな」
中にいる赤也達を置いて先にスーパーを出ると、跡部くんがグッと私の顎を掴む。
「!?」
「お前、氷帝に来る気はないか」