立海の日常*立海レギュラー
赤也の家の近くの大型スーパーに着いて、鍋の材料をカートの中に入れていく。
赤也は何かお目当てがあるのか1人で走っていってしまい、それを真田くんが追いかけて行った。
ブンちゃんと桑原くんも真っ先にお菓子コーナーに行ってしまったし、仁王もフラッとどこかへ消えた。
全く、皆自由だなぁ…
残ったのは柳生くん、柳くん、幸村くんの冷静組だ。
このメンバーで歩いていると目立つなぁ…さっきからチラチラと皆が見られている。
このメンバーで女子私だけだし…変な目で見られていませんように。
「何鍋にしよう…素は何でもいいのかな?」
「問題ないだろう。俺達は何でも食う」
「ほんと?じゃあ適当に決めるね」
でも確かにひとりひとりの要望なんて聞いていられないよね、人数多いし。
適当に材料をカゴに入れていくと、横の方からポイッとお菓子が入り込んでくる。
「もー、ブンちゃん。こういうのは自分で買ってよね!」
「大丈夫。別で払うから…ジャッカルが」
「おい、俺かよ!!」
「…はいはい」
2人のいつものやり取りを横目に、一通り買い物を終える頃。
「あん?てめぇらこんな所でなにしてんだ」
聞きなれない声に振り向くと、そこには氷帝の制服を着たテニス部が立っていた。
「あなた達は…氷帝の」
確か、跡部くんと忍足くん…と樺地くん?だっけ。
スーパーがこんなにも背景として似合わない人がいたとは。