立海の日常*立海レギュラー
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「相澤、起きて」
「ん…」
優しい声が耳に届き、薄らと目を開ける。
目を開けるとそこにはレギュラーの皆が私の前に立っていた。
幸村くんの綺麗な顔が至近距離にあり、慌てて体を起こす。
「あ、あれ…ごめんなさい、寝てたみたい」
うっ、背中痛い…どれくらい寝てたんだろう。
「ふふ、構わないよ。もう部活は終わったからね」
「そうなの?ごめんね…」
あいててて、と背中を擦りながら起きると赤也がぐっと私の腕を掴む。
「相澤先輩!今日家で鍋しませんか!」
赤也のいきなりな提案に、はい?と首を傾げる。
「いきなり、なんで鍋?」
「冬と言ったら鍋っしょ!今日家誰もいなくて留守なんすよ!」
その赤也の一言に全員が耳を疑う。
「1人じゃ寂しいじゃないっすか!だから、ね?いいっしょ?」
グイグイ私の腕を子供みたいに回す赤也。
「私今日、7時から見たいテレビあるんだけど…」
「そんなん、ウチで見りゃいーじゃん!な?」
「うーん…帰りちゃんと送ってよ?」
楓のその一言に、赤也以外がギョッと目を見開く。
「も、勿論すよ!じゃあー」
「俺も行くぜぃ」
赤也の言葉を遮るようにして腕を組むのはブンちゃん。