立海の日常*立海レギュラー
綺麗になった部室に柳くんがニコリと笑ってくれる。
「大分綺麗になったな。ありがとう」
「これが仕事だから。赤也にもっと整理整頓するように言っておいてくれる?」
掃除を終えて手をゆすぐ。柳くんを見上げると私の着ているジャージを見ているようだった。
「…柳くん?」
「あ、あぁ…赤也には俺から言っておこう。ではな」
柳くんはジャージの事には触れず、そのまま部室を出ていく。
…仁王のジャージ着てるの一瞬でバレただろうな。
何も言ってこないのが柳くんらしいけど…
「あ、もうこんな時間だ!」
スコア表貰ってコート整備しなきゃ…!
急いで外に出ると、みんなの言う通り雪がパラパラと振り続けていた。
結構降ってるけど、本当にこれやむかなぁ…柳くんの予想を信じたいけど。
柳生くんに貰ったカイロを触りながらコートの方へ向かおうとした時、足元のコンクリートでズルっと滑る。
「きゃっ…」