このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

立海の日常*立海レギュラー


「ったくしょーがねぇな」



ブンちゃんは文句を言いながら桑原くんに分けてあげる。


しょーがねぇって…私が作ったんですけど。



「美味いな。相澤、流石だな」



桑原くんにも褒められ、満更でもなく鼻が伸びる。



「え〜?えへへ…」



「つーかお前そのジャージなんだよ」



「へ?ジャージ?…あぁ、これのことか」




ブンちゃんは眉をしかめて私を睨むように見上げた。




「何でお前が仁王のジャージ着てんだよぃ」



「だからぁ、借りたんだってば」



「はぁ?だからってなんだよ」



「…あ、ごめん。さっき柳生くんにも聞かれて…つい」




あはは、と笑い飛ばすとブンちゃんと桑原くんが目を合わせる。




「…ふーん。そういう事か」



「お前も苦労するな、相澤」




2人は何か納得したかのように大人しくなり、私はその空気を疑問に思いながら部室の掃除を続けた。



ガチャッ



「丸井、ジャッカル。ここにいたか」



掃除が終わる頃に部室に入ってきたのは柳くん。



「あ、柳くん」



「丸井。コートで精市が呼んでいたぞ」




柳くんは私を見てお疲れ、とだけ声をかけてブンちゃんに目を向ける。




6/19ページ
スキ