スキンシップ*四天宝寺
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部活が終わり、家が同じ方向の忍足、白石、金ちゃん、私で学校を出る。
「ほんまに暑っついなぁ今日は…」
確かに暗くなるにつれ暑さはマシになってきたが、それでも余裕で汗をかくほどには暑い。
「ね〜、帰りなにか食べてこーよ」
私の提案に、金ちゃんがすぐに手を上げる。
「行く!行くでぇ!」
「俺も行くわ」
「俺今日はあかんねん。残念や」
忍足が困ったような表情を浮かべる。
「じゃあ私と、金ちゃんと白石で行こうか」
「謙也は行けへんのか〜」
「…変なことしたらあかんで金ちゃん!ほな」
忍足は金ちゃんの頭にポン、と手を当てて瞬く間に居なくなってしまった。
「変なことってなんの事や?なぁ白石ぃ」
「さ…さぁ。何やろな」
白石は少し言葉を濁し目線を逸らす。
「なぁ〜、ワイたこ焼き食いたいわ」
「たこ焼き?白石もそれでいい?」
「あぁ、ええよ」
「それじゃたこ焼き食べに行こうか」
「やったでぇ〜!!ワイ腹ぺこや!」
笑顔満開な金ちゃんが私と白石の手を引き、小走りでたこ焼き屋へと向かった。