~Maple tree~ VI-7
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「違う! その…白いセダンタイプの…」
すると、クラクションの音がした。
そこには、タカヒロのGTーRが停車している。
「おーい、レオン?」
「す、すんげー!」
タカヒロの登場に、ワタルが言うとタカヒロはワタルを見て「知り合い?」と聞いてきた。
「俺の友達だ!」
「レオンの友達は俺の友達。俺は神崎貴弘だ」
「お、俺は七海航!」
「わかった。よろしく。さあて、楓ちゃん、HOFの病院に転院するぞ」
そう言って、タカヒロは楓をPhoenixから下ろして、GTーRに乗せた。
「レオン、今DODに強制捜査に入ったからな。お前を信じるぞ。あと、機動一課、二課に出撃要請を掛けたから…」
「わかった! 俺達はあの黒いブレイブを迎撃する」
「ど、どうやって?」
タカヒロが言う前に、俺はドライバーIDをセットするとPhoenixをブレイブへと変型させた。
「…マジ? 遂に、アダムもエージェントにブレイブ一機付けるのか?」
「早く! タカヒロ! 楓を頼む!」
「了解」
タカヒロは車両を発進させ、夜の中を走り抜けて行く。
「ワタル…、俺に力を貸してくれ」
俺の言葉に、ワタルはコントローラを握りしめる。
「了解! ライラプスを破壊する」
ライラプスは病院に向かい移動してきている。
楓を狙っているのだ。改めて、ライラプスを見ると怒りが込み上げてくる。
ワタルが操作をすると、Phoenixは歩き出した。
「す、すげ! Phoenixを操作してる!? 見た?」
「…ずっと見ている」
俺がそう言うと、病院にタカヒロが配備した警察官達が雪崩れ込むように入って行く。
ライラプスは白いPhoenixを見つけると停止した。
そして、両腕をクロスし、両腰に装備された刀を模した武器を装備する。
ワタルが操作し、こちらも刀を模した武器を装備した。
まるで、侍の旗試合のようだ。
最初に動いたのはライラプスだった。
すると、ワタルが操作するPhoenixはライラプスのモノアイに目掛け、ペイントボールを発射する。
モノアイにオレンジの塗料が付着するとライラプスは見えないようで頓珍漢な動きをした。
ワタルはそれを見て、コントローラを握り特定のコマンドを入力するとPhoenixは左脚を後ろに下げ、右脚を前にする。
ゲームで何度も見た。Phoenixの必殺技だった。
一歩前に踏み込むと、気がつけばライラプスを背にした状態で刀を構えたまま立っていた。
ライラプスは音もなく、機体がバラバラになると道路に倒れ込む。
ワタルに機体から下ろしてもらい、俺はライラプスから這いつくばって出てきたリン・カザマにハンドガンを構える。
「リン・カザマ!!」
リンは俺を見上げて、泣きべそをかいていた。
「…お前を逮捕する!! このクソテロリストめっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
HOF、SWATが駆けつけて、リン・カザマを連れて行くのを見届けたあと。
HOFの私営病院にやって来た俺とワタル。
受付で楓の病室を聞き出し、そこへ向かった。
病室のベッドでリクライニングにして、休んでいる楓を見た俺は楓の元に駆け寄る。
「れ、レオンさん? どうしま…」
俺は堪えきれずに楓を抱きしめた。
「楓っ、楓…」
体を離すと楓は恥ずかしそうな顔をした。
ワタルは慌てて部屋を出て行った。
俺は楓の頬に右手を添え、そっと唇を合わせた。
「…ん、レオン…しゃん…」
久しぶりの感触。
唇を少し離した。
「楓…愛しているよ。もう、どこにも行かないでくれ…。俺といきてくれ…」
楓は優しく微笑む。
「はい」
つづく
すると、クラクションの音がした。
そこには、タカヒロのGTーRが停車している。
「おーい、レオン?」
「す、すんげー!」
タカヒロの登場に、ワタルが言うとタカヒロはワタルを見て「知り合い?」と聞いてきた。
「俺の友達だ!」
「レオンの友達は俺の友達。俺は神崎貴弘だ」
「お、俺は七海航!」
「わかった。よろしく。さあて、楓ちゃん、HOFの病院に転院するぞ」
そう言って、タカヒロは楓をPhoenixから下ろして、GTーRに乗せた。
「レオン、今DODに強制捜査に入ったからな。お前を信じるぞ。あと、機動一課、二課に出撃要請を掛けたから…」
「わかった! 俺達はあの黒いブレイブを迎撃する」
「ど、どうやって?」
タカヒロが言う前に、俺はドライバーIDをセットするとPhoenixをブレイブへと変型させた。
「…マジ? 遂に、アダムもエージェントにブレイブ一機付けるのか?」
「早く! タカヒロ! 楓を頼む!」
「了解」
タカヒロは車両を発進させ、夜の中を走り抜けて行く。
「ワタル…、俺に力を貸してくれ」
俺の言葉に、ワタルはコントローラを握りしめる。
「了解! ライラプスを破壊する」
ライラプスは病院に向かい移動してきている。
楓を狙っているのだ。改めて、ライラプスを見ると怒りが込み上げてくる。
ワタルが操作をすると、Phoenixは歩き出した。
「す、すげ! Phoenixを操作してる!? 見た?」
「…ずっと見ている」
俺がそう言うと、病院にタカヒロが配備した警察官達が雪崩れ込むように入って行く。
ライラプスは白いPhoenixを見つけると停止した。
そして、両腕をクロスし、両腰に装備された刀を模した武器を装備する。
ワタルが操作し、こちらも刀を模した武器を装備した。
まるで、侍の旗試合のようだ。
最初に動いたのはライラプスだった。
すると、ワタルが操作するPhoenixはライラプスのモノアイに目掛け、ペイントボールを発射する。
モノアイにオレンジの塗料が付着するとライラプスは見えないようで頓珍漢な動きをした。
ワタルはそれを見て、コントローラを握り特定のコマンドを入力するとPhoenixは左脚を後ろに下げ、右脚を前にする。
ゲームで何度も見た。Phoenixの必殺技だった。
一歩前に踏み込むと、気がつけばライラプスを背にした状態で刀を構えたまま立っていた。
ライラプスは音もなく、機体がバラバラになると道路に倒れ込む。
ワタルに機体から下ろしてもらい、俺はライラプスから這いつくばって出てきたリン・カザマにハンドガンを構える。
「リン・カザマ!!」
リンは俺を見上げて、泣きべそをかいていた。
「…お前を逮捕する!! このクソテロリストめっ!!」
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HOF、SWATが駆けつけて、リン・カザマを連れて行くのを見届けたあと。
HOFの私営病院にやって来た俺とワタル。
受付で楓の病室を聞き出し、そこへ向かった。
病室のベッドでリクライニングにして、休んでいる楓を見た俺は楓の元に駆け寄る。
「れ、レオンさん? どうしま…」
俺は堪えきれずに楓を抱きしめた。
「楓っ、楓…」
体を離すと楓は恥ずかしそうな顔をした。
ワタルは慌てて部屋を出て行った。
俺は楓の頬に右手を添え、そっと唇を合わせた。
「…ん、レオン…しゃん…」
久しぶりの感触。
唇を少し離した。
「楓…愛しているよ。もう、どこにも行かないでくれ…。俺といきてくれ…」
楓は優しく微笑む。
「はい」
つづく
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