~Maple tree~ VI-7
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あっという間に金曜日になった。
俺とワタルは深夜の3時に烏丸通の一条通りに面した場所に来ていた。
この京都の街を俺は去る日だ。
ワタルの友人である、ハヤト、ナギサが見送りと餞別に持って来た物を渡してくれた。
ハヤトはPhoenixの整備用のマニュアル。
ナギサは渕上池のデータ。
「ワタル! 頑張れよ! レオンをサポートしてやれよ」
ハヤトに背中を押されて、ワタルは助手席から「頑張る!」と意気揚々と言った様子でガッツポーズをした。
「ハヤト、ナギサ。ありがとう…」
俺がそう言うと、ナギサは「頑張るでやんす」と言った。
俺は二人に挨拶をし、窓を閉めた。
深呼吸をし、エンジンを掛ける。
エンジンの回転音と共に、俺はアクセルペダルを踏み込む。
あの金曜日。楓を迎えに行く為に。
アクセルをギュッと踏み込み、速度を上げていく。
Phoenixの推進剤を使い、加速する。
瞬く間に500キロに達する。その瞬間、あたりを光が包んでいく。
そして、遥か彼方に見えた楓への想いを抱いて…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は光がはけた瞬間、助手席にいたワタルの歓声に意識を取り戻した。
「す、すんげー!!」
前を向くとそこは、見慣れた道路。
見慣れた川が見える橋。
「ワシントンD.C.じゃんかよ!!」
俺はアクセルをさらに蒸しながら、懐から取り出した携帯電話。
それに登録されている電話番号に電話をした。
『はい? もしもし?』
「タカヒロ! 俺だ!」
『レオン? さっきぶりじゃん?』
「楓は?!」
『さっき一緒に病院連れて行ったじゃねーかよ』
「タカヒロ! 頼む! 何も言わずに俺の言う通りにしてくれ! 楓を俺は迎えに行く! HOFの私営病院に転院させてくれ!」
『え? な、なんで?』
「頼むからっ!」
『…わかった。今、手配する…』
「あと、この後に黒いブレイブが出現する! ワシントンD.C.のホワイトハウスの近くに! 病院に近づかせないようにしてくれ! あと、DODを捜査してくれ! 必ず何か出てくる! 頼む!」
『…わかった。配備させる…、あとは?』
「街全体がパニックになるから、交通整備を頼む!」
俺はタカヒロに矢継ぎ早にそう伝える。
もう、後悔したくない。楓と生きたい。
楓を失いたくないから…。
ワタルと共に道路を駆け抜けて行く。若干未来は違うが、かまわない。
俺は楓が入院している病院に先回りし、夜中の面会時間なんて無視して、院内を走った。看護師に引き留められそうになるが俺は身分証を見せて走り抜けた。
そして、楓の入院している病室に飛び込むと楓がベッドにリクライニングをして本を読んでいた。
「楓!!」
俺が現れ、俺を驚いた顔で見た楓。髪の色は蜂蜜色で目はオッドアイだった。
「れ、レオンさん? どうしましたか?」
「迎えに来た!」
「…迎え…ですか?」
「ああっ!」
楓は少し熱っぽい表情で俺を見たあとに微笑む。
「待って…いました」
俺の後に入ってきたワタルは楓を見て「うっほ! めちゃくちゃ美人じゃねーか!」と漏らした。俺は、楓の私物を俺が以前に用意した入院時に使用していたバッグに入れるとワタルに手渡した。
俺は、楓を横抱きにし抱き上げた。
「楓っ…会いたかった…」
俺が堪らず声を漏らすと楓は恥ずかしそうに声を漏らす。
「私も…」
俺は元来た道を走り抜けた。
看護師達が何事かと見てきたが、どうでもいい。
もう、一人でいる時間なんて欲しくない。
君がいればいい。
駐車場に停車しているPhoenixの後部座席に楓を乗せて、ワタルが助手席に乗り込むとワタルは持ち込んだPCを起動し、知らない間に持ち込んだ大量の荷物からゲーム機のコントローラーを取り出した。
「レオンが前してくれた話だと…このあたりでライラプスが…ってもういるー?!」
ライラプスが病院に向かい歩いて行くのが見えた。俺は携帯電話でタカヒロに連絡をした。
「タカヒロ! 黒いブレイブが出現した! 楓が入院していた病院に向かって来ている! 楓と今一緒にいる! お前が保護してくれ!!」
『言われるだろうなって思ったから、今向かっている。プリウスで来ているのか?』
俺とワタルは深夜の3時に烏丸通の一条通りに面した場所に来ていた。
この京都の街を俺は去る日だ。
ワタルの友人である、ハヤト、ナギサが見送りと餞別に持って来た物を渡してくれた。
ハヤトはPhoenixの整備用のマニュアル。
ナギサは渕上池のデータ。
「ワタル! 頑張れよ! レオンをサポートしてやれよ」
ハヤトに背中を押されて、ワタルは助手席から「頑張る!」と意気揚々と言った様子でガッツポーズをした。
「ハヤト、ナギサ。ありがとう…」
俺がそう言うと、ナギサは「頑張るでやんす」と言った。
俺は二人に挨拶をし、窓を閉めた。
深呼吸をし、エンジンを掛ける。
エンジンの回転音と共に、俺はアクセルペダルを踏み込む。
あの金曜日。楓を迎えに行く為に。
アクセルをギュッと踏み込み、速度を上げていく。
Phoenixの推進剤を使い、加速する。
瞬く間に500キロに達する。その瞬間、あたりを光が包んでいく。
そして、遥か彼方に見えた楓への想いを抱いて…。
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俺は光がはけた瞬間、助手席にいたワタルの歓声に意識を取り戻した。
「す、すんげー!!」
前を向くとそこは、見慣れた道路。
見慣れた川が見える橋。
「ワシントンD.C.じゃんかよ!!」
俺はアクセルをさらに蒸しながら、懐から取り出した携帯電話。
それに登録されている電話番号に電話をした。
『はい? もしもし?』
「タカヒロ! 俺だ!」
『レオン? さっきぶりじゃん?』
「楓は?!」
『さっき一緒に病院連れて行ったじゃねーかよ』
「タカヒロ! 頼む! 何も言わずに俺の言う通りにしてくれ! 楓を俺は迎えに行く! HOFの私営病院に転院させてくれ!」
『え? な、なんで?』
「頼むからっ!」
『…わかった。今、手配する…』
「あと、この後に黒いブレイブが出現する! ワシントンD.C.のホワイトハウスの近くに! 病院に近づかせないようにしてくれ! あと、DODを捜査してくれ! 必ず何か出てくる! 頼む!」
『…わかった。配備させる…、あとは?』
「街全体がパニックになるから、交通整備を頼む!」
俺はタカヒロに矢継ぎ早にそう伝える。
もう、後悔したくない。楓と生きたい。
楓を失いたくないから…。
ワタルと共に道路を駆け抜けて行く。若干未来は違うが、かまわない。
俺は楓が入院している病院に先回りし、夜中の面会時間なんて無視して、院内を走った。看護師に引き留められそうになるが俺は身分証を見せて走り抜けた。
そして、楓の入院している病室に飛び込むと楓がベッドにリクライニングをして本を読んでいた。
「楓!!」
俺が現れ、俺を驚いた顔で見た楓。髪の色は蜂蜜色で目はオッドアイだった。
「れ、レオンさん? どうしましたか?」
「迎えに来た!」
「…迎え…ですか?」
「ああっ!」
楓は少し熱っぽい表情で俺を見たあとに微笑む。
「待って…いました」
俺の後に入ってきたワタルは楓を見て「うっほ! めちゃくちゃ美人じゃねーか!」と漏らした。俺は、楓の私物を俺が以前に用意した入院時に使用していたバッグに入れるとワタルに手渡した。
俺は、楓を横抱きにし抱き上げた。
「楓っ…会いたかった…」
俺が堪らず声を漏らすと楓は恥ずかしそうに声を漏らす。
「私も…」
俺は元来た道を走り抜けた。
看護師達が何事かと見てきたが、どうでもいい。
もう、一人でいる時間なんて欲しくない。
君がいればいい。
駐車場に停車しているPhoenixの後部座席に楓を乗せて、ワタルが助手席に乗り込むとワタルは持ち込んだPCを起動し、知らない間に持ち込んだ大量の荷物からゲーム機のコントローラーを取り出した。
「レオンが前してくれた話だと…このあたりでライラプスが…ってもういるー?!」
ライラプスが病院に向かい歩いて行くのが見えた。俺は携帯電話でタカヒロに連絡をした。
「タカヒロ! 黒いブレイブが出現した! 楓が入院していた病院に向かって来ている! 楓と今一緒にいる! お前が保護してくれ!!」
『言われるだろうなって思ったから、今向かっている。プリウスで来ているのか?』