~Maple tree~ VI-7
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あれから、2ヶ月経過した。
時の流れは早い。
日本は春を迎えた。隣の部屋の楓とアカネは東京にいるという再婚相手の元へと行ってしまった。
別の世界の楓にとって、俺は以前の結婚相手によく似た男以外なんでもなかった。
しかし、この2ヶ月は俺にとってのターニングポイントになり、そして、restart pointにもなった。
遡る事、二ヶ月前。
俺はワタルの友人であり、御剣重工のオーナーであるハヤトに頼まれて、Phoenixを動かす為に渡されたフユキの予備のドライバーIDと鍵を持って来た。
ハヤトが用意した場所は、ハヤトの祖父から相続したという山の中にある平地だ。
そこには、レッドカラーからオフホワイトに塗り替えられたPhoenixとハヤトが持っているトレーラーが止まっていた。
「ごめん、ハヤトおまたせ!」
ワタルが謝ると、ハヤトは「全然!」と言っていた。
「さあ、早速動かしてくれよ!!」
ハヤトが子供のように体を揺すりながら、鼻息を荒くしながら言っていた。
「…じゃあ、レオン! よろしく」
ワタルが俺に言うが、俺が出来るのは車の運転でブレイブの操縦ではない。
「…すまない…。車両時の運転は出来るが…、ブレイブは…」
実際、動いているのは見た事は何度もある。しかし、操縦に至っては、軽く見たくらいだ。
「…知っているって! 出来ないけど、出来ないなりに頑張るって事!」
俺は、Phoenixに乗り込み、ドアを閉めた。フユキがしていたようにドライバーIDを翳すスキャナーにそれをかざした。
そして、機械音声で指示が飛んだ。
『ステアリングを押し上げて、戦闘形態へ移行してください』
俺は、それに従う。
すると、ステアリングを押し上げるとそれを皮切りに中からコンソールパネルとハンドグリップがついた二つの操縦桿が現れる。
それを握る。
すると、先程までフロントガラスだった場所にモニターが現れ、画面が切り替わる。
画面には、国防総省を意味するDODのエンブレムが表示される。
そのエンブレムを見ると、思わず眉間に皺がはいる。
馬鹿げた組織だと。
この組織は、内部分裂を起こし、挙句の果てにテロリスト達により全滅され、数週間近くもDODとしてテロリスト達により演じられた組織。
何故、HOFの協力を拒んだのか。拒まず、HOFに貸し出しをしていたら楓は…今頃…。
楓…。
俺の脳内では、楓と過ごしたかけがえの無い日々が再生される。
すると、気が付けば視界がかなり高くなり、ハヤトの土地を見渡せるくらいの高さになっていた。
足元にいるワタル達は歓声を上げていた。
1998年から今まで放置されていた車両には思えない。
ハヤトが整備してくれたおかげだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
機体のお披露目が終わり、俺達は各自解散した。車両は引き継ぎハヤトが預かってくれた。
俺はワタルと拠点のマンションの近くにある町中華と言われる中華料理店にやって来ていた。
町中華は、本場の中華料理を基盤にした新しい料理で店によりかなり違う。
ワタルは、チャーハンと餃子を頼んだ。俺は餃子と天津飯を頼んだ。
天津飯は以前、楓がつくってくれた料理だ。
楓のは、チャーハンに玉子を乗せて、餡掛けをかけたものだ。
楓の料理がまた食べたい。一緒にスーパーマーケットに行って食材を買った事を思い出した。
ワタルと食事後、一緒に帰宅した。
ワタルはPCに向かい、俺は高齢の女性に渡された本を読む。
すると、とあるページを開くと本の真ん中に空洞が作られていた。
そこには、小瓶に入った種子と何かの紙が畳まれていた。紙には、かなりの達筆で筆記体の英語。
それを手に取り、紙を広げるとルーズリーフに書かれたそれを読み、驚いた。
ルーズリーフを書いた主は『レオン・S・ケネディ』。
「ワタル! 見てくれ!」
紙をワタルに見せると、内容にワタルは俺を見た。
「レオン!? 帰れるぞ!? あの日に!」
ワタルに言われた俺は再び紙を見るが内容に驚いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…はあ、無理だ…」
俺が項垂れるなか、ワタルは紙を見て一字一句間違えないようにノートに書き写していた。
紙に書かれた内容は、烏丸通りの端から一条戻橋の最果てまで500キロオーバーで走り抜けるという事だった。
ワタルはハヤトに電話でPhoenixの最高速度を聴きながら、紙にサラサラと計算式を書いていく。
「うーん、速度が足りないなぁ…。なんか、加速する装置がいるなぁ…」
ワタルは計算式を書いた紙を見ながら、ハヤトの電話を終わらせた。
時の流れは早い。
日本は春を迎えた。隣の部屋の楓とアカネは東京にいるという再婚相手の元へと行ってしまった。
別の世界の楓にとって、俺は以前の結婚相手によく似た男以外なんでもなかった。
しかし、この2ヶ月は俺にとってのターニングポイントになり、そして、restart pointにもなった。
遡る事、二ヶ月前。
俺はワタルの友人であり、御剣重工のオーナーであるハヤトに頼まれて、Phoenixを動かす為に渡されたフユキの予備のドライバーIDと鍵を持って来た。
ハヤトが用意した場所は、ハヤトの祖父から相続したという山の中にある平地だ。
そこには、レッドカラーからオフホワイトに塗り替えられたPhoenixとハヤトが持っているトレーラーが止まっていた。
「ごめん、ハヤトおまたせ!」
ワタルが謝ると、ハヤトは「全然!」と言っていた。
「さあ、早速動かしてくれよ!!」
ハヤトが子供のように体を揺すりながら、鼻息を荒くしながら言っていた。
「…じゃあ、レオン! よろしく」
ワタルが俺に言うが、俺が出来るのは車の運転でブレイブの操縦ではない。
「…すまない…。車両時の運転は出来るが…、ブレイブは…」
実際、動いているのは見た事は何度もある。しかし、操縦に至っては、軽く見たくらいだ。
「…知っているって! 出来ないけど、出来ないなりに頑張るって事!」
俺は、Phoenixに乗り込み、ドアを閉めた。フユキがしていたようにドライバーIDを翳すスキャナーにそれをかざした。
そして、機械音声で指示が飛んだ。
『ステアリングを押し上げて、戦闘形態へ移行してください』
俺は、それに従う。
すると、ステアリングを押し上げるとそれを皮切りに中からコンソールパネルとハンドグリップがついた二つの操縦桿が現れる。
それを握る。
すると、先程までフロントガラスだった場所にモニターが現れ、画面が切り替わる。
画面には、国防総省を意味するDODのエンブレムが表示される。
そのエンブレムを見ると、思わず眉間に皺がはいる。
馬鹿げた組織だと。
この組織は、内部分裂を起こし、挙句の果てにテロリスト達により全滅され、数週間近くもDODとしてテロリスト達により演じられた組織。
何故、HOFの協力を拒んだのか。拒まず、HOFに貸し出しをしていたら楓は…今頃…。
楓…。
俺の脳内では、楓と過ごしたかけがえの無い日々が再生される。
すると、気が付けば視界がかなり高くなり、ハヤトの土地を見渡せるくらいの高さになっていた。
足元にいるワタル達は歓声を上げていた。
1998年から今まで放置されていた車両には思えない。
ハヤトが整備してくれたおかげだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
機体のお披露目が終わり、俺達は各自解散した。車両は引き継ぎハヤトが預かってくれた。
俺はワタルと拠点のマンションの近くにある町中華と言われる中華料理店にやって来ていた。
町中華は、本場の中華料理を基盤にした新しい料理で店によりかなり違う。
ワタルは、チャーハンと餃子を頼んだ。俺は餃子と天津飯を頼んだ。
天津飯は以前、楓がつくってくれた料理だ。
楓のは、チャーハンに玉子を乗せて、餡掛けをかけたものだ。
楓の料理がまた食べたい。一緒にスーパーマーケットに行って食材を買った事を思い出した。
ワタルと食事後、一緒に帰宅した。
ワタルはPCに向かい、俺は高齢の女性に渡された本を読む。
すると、とあるページを開くと本の真ん中に空洞が作られていた。
そこには、小瓶に入った種子と何かの紙が畳まれていた。紙には、かなりの達筆で筆記体の英語。
それを手に取り、紙を広げるとルーズリーフに書かれたそれを読み、驚いた。
ルーズリーフを書いた主は『レオン・S・ケネディ』。
「ワタル! 見てくれ!」
紙をワタルに見せると、内容にワタルは俺を見た。
「レオン!? 帰れるぞ!? あの日に!」
ワタルに言われた俺は再び紙を見るが内容に驚いた。
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「…はあ、無理だ…」
俺が項垂れるなか、ワタルは紙を見て一字一句間違えないようにノートに書き写していた。
紙に書かれた内容は、烏丸通りの端から一条戻橋の最果てまで500キロオーバーで走り抜けるという事だった。
ワタルはハヤトに電話でPhoenixの最高速度を聴きながら、紙にサラサラと計算式を書いていく。
「うーん、速度が足りないなぁ…。なんか、加速する装置がいるなぁ…」
ワタルは計算式を書いた紙を見ながら、ハヤトの電話を終わらせた。