~Maple tree~ VI-4
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俺がハッとして、立ち上がるとそこはワタルの部屋だった。
小さなテーブルに突っ伏して寝ていたが、片手にはドライバーIDと鍵、片手には分厚い書物。
奇天烈な夢を見た。俺は分厚い書物を開いて見ると中には、実相寺家の忌々しい事が書かれていた。
そこに、人魚と言われた者が何か書かれていた。
それを読んで、俺は息を呑む。
そして、この異様な儀式に楓が参加させられた事を思い、楓に対し、『どうして守ってやれなかったのか』と思うのだ。
人魚とは隠語だった。
人魚の正体は『屍病』または『Tウィルス』感染者の事だった。
つまり、実相寺家の女性が試されていたのは、抗体が生まれつきあるかの確認だった。
つまりは、楓の母親が生きていたと言う事は、母親も楓とまではいかないものの何らかの力があった。だから、リン・カザマが接触してきた可能性もある。
治験代の回収だけとは言い切れない。
しかし、この世界のこの伝記と俺がいた世界の伝記は違うかもしれない。
だが、何が結ばり、一つの線になろうとしているのが分かった。
俺が楓に会った理由、それが少しづつ紐解いていけている気がした。
つづく
小さなテーブルに突っ伏して寝ていたが、片手にはドライバーIDと鍵、片手には分厚い書物。
奇天烈な夢を見た。俺は分厚い書物を開いて見ると中には、実相寺家の忌々しい事が書かれていた。
そこに、人魚と言われた者が何か書かれていた。
それを読んで、俺は息を呑む。
そして、この異様な儀式に楓が参加させられた事を思い、楓に対し、『どうして守ってやれなかったのか』と思うのだ。
人魚とは隠語だった。
人魚の正体は『屍病』または『Tウィルス』感染者の事だった。
つまり、実相寺家の女性が試されていたのは、抗体が生まれつきあるかの確認だった。
つまりは、楓の母親が生きていたと言う事は、母親も楓とまではいかないものの何らかの力があった。だから、リン・カザマが接触してきた可能性もある。
治験代の回収だけとは言い切れない。
しかし、この世界のこの伝記と俺がいた世界の伝記は違うかもしれない。
だが、何が結ばり、一つの線になろうとしているのが分かった。
俺が楓に会った理由、それが少しづつ紐解いていけている気がした。
つづく