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最近、この近辺で問題児達が出没するらしい。
そんな情報が回ってきた。楓と二人でフユキの爺さんから家を借りているのだが、この閑静な住宅街にもこんな不穏な噂がある。
問題児なんて正直どこにでもいる。
特にアメリカはドラッグも横行しており、薬物ハイになった奴ら、興味本位で始めたやつらがそこら中にいる。
しかし、楓がいる以上彼女がそんな奴らにひん剥かれたら敵わない。
と思っていた俺の元に舞い込んできたのは、自治会エリアの見回りをするというものだった。
俺が借りているフユキの爺さんの家とフユキの家を挟んだ向かいにある老夫婦が住む家こそが、自治会長の家だ。
以前は自治会長が自分で見回りをしていたそうだが、ぎっくり腰をしてから機敏には動けなくなってしまったのだ。
そこで、若くて、腕があって、優しい青年はいないか? と探していたら、フユキと俺に白羽の矢が立った。
自治会長の車がバッテリー上がりになった際に、復帰をさせた際に自治会長の奥さんがときめいた? らしいと言う事で(どういう事?)フユキと俺で夕方、夜見回りをする事になった。
当然ながら、住宅街なので発砲は出来ない為何かあったら体術で切り抜けるしかない。
その当番当日、楓はかなり心配していたので「大丈夫だよ」と言い聞かせてから、待っていたフユキと合流して自治会のエリアを回る事にした。
一緒に夕方の閑静な住宅街にある整備された歩道を歩く。
「レオンはヤバイ奴とか変態とか遭遇した事ある?」
「俺は…BOW以外はない。フユキは?」
「俺は日本の警察時代にあったぞ。下着泥棒だ」
「下着泥棒…」
随分と平和な泥棒だ。
アメリカでもある事はあるが、俺が遭遇する泥棒と言えば、国家機密情報を売る悪党とかバイオテロ兵器を盗んで他国に売るとかである。
「その下着泥棒が、コインランドリーから最初盗んでいたらしいんだけど、好みの下着が無くてさ。そしたら、犯行現場の近くにめちゃくちゃ可愛い子がいて、わざわざベランダ忍び込んで下着を拝借していたら、その可愛い子が実は女性警官だった…って言うオチ」
「相手を選ばなかったんだな」
「そいつは、足がついて家宅捜査になったら自宅の押し入れから色とりどりの下着が出てきたらしい。下着のガレージセール状態だった…」
「やばいな…ところで、オシイレって何だ?」
「押し入れは、日本建築でよく見られる収納スペースだ」
しばらく歩き回っていると、フユキが別の話をし出した。
「そういえば、愛が言っていたんだけどさ」
「なんだ?」
「時々、愛と楓ちゃんがガールズトークしているだろう?」
「ああ」
「その時の話題でさ、俺達の話になったらしいんだよ」
「…ああ」
「お互いの彼の悪い所の話になったんだと…」
「…へー」
「動揺している?」
「し、してないさ」
「んで、楓ちゃんがレオンの悪いところを教えてくれたんだけどさ…」
「…」
「レオンに「やめてって言っても、やめてくれないところ」って言っていたんだけど、何してんの?」
「…はぁ、…楓のやつ」
「おっ! もしかして、性教育ですか?」
フユキにおちょくられた。悔しい…。
二人でとある場所に差し掛かると、車道の真ん中で屯している男性グループがいた。
そのグループは、歩道にまで乗り出しておりそこを塞がれた為、怖くて通れず、帰宅できない子どもやお年寄りが数名いた。
「お! 屯ってる!」
「そうだな」
フユキは慣れているのか、屯している連中の真ん中に立つと手をパンパン叩いた。
「はい、ちゅうもーく!! 皆さん、車道や歩道を塞いだりしてはいけません! 利用者が困りますよ」
かなり事務的な話し方に、一人が立ち上がる。
チンピラ特有の肩を前後ろにしながら、ポケットに手を突っ込み、足を大股に開き、歩いてきた。
「なんすかー? 俺たち今、会合してんの! 邪魔すんな!」
フユキの左肩を押そうと右腕を伸ばして、押そうとしてきた。
俺は何度かフユキに模擬戦をしてもらった事があるが勝てた試しがない。
接近戦では、恐らくクリスでも勝てないだろう。
フユキの体術は、筋力が白人に比べてない為にテクニックでカバーした独特のものだ。
古武術というものを取り入れながらも、現代のCQCを取り入れたハイブリッド型の体術は圧巻だった。
伸ばしてきた右腕の肘窩(ちゅうか)に自らの左肘を目一杯入れるとチンピラの肘は曲がった。曲がった肘より下を掴みながら、相手の背中に自分自身が回り込むと瞬く間に腕を捻り上げられる。
「いてぇっ! いてぇえっ!」
チンピラが叫びだすと、他のチンピラが加勢してきた。フユキは最初に捻り上げたチンピラを盾にするとチンピラの群れに蹴り入れた。
チンピラ達はドミノ倒しになり、倒れ込んだ。
「てめぇ、やりやがったな!?」
チンピラ達が一斉に襲いかかってきた。
流石に人数が多いので、俺も加勢するがチンピラはチンピラだ。
ケンカ戦法は所詮は素人だ。パンチにしても筋が通っておらず、なっちゃいない。
そんな情報が回ってきた。楓と二人でフユキの爺さんから家を借りているのだが、この閑静な住宅街にもこんな不穏な噂がある。
問題児なんて正直どこにでもいる。
特にアメリカはドラッグも横行しており、薬物ハイになった奴ら、興味本位で始めたやつらがそこら中にいる。
しかし、楓がいる以上彼女がそんな奴らにひん剥かれたら敵わない。
と思っていた俺の元に舞い込んできたのは、自治会エリアの見回りをするというものだった。
俺が借りているフユキの爺さんの家とフユキの家を挟んだ向かいにある老夫婦が住む家こそが、自治会長の家だ。
以前は自治会長が自分で見回りをしていたそうだが、ぎっくり腰をしてから機敏には動けなくなってしまったのだ。
そこで、若くて、腕があって、優しい青年はいないか? と探していたら、フユキと俺に白羽の矢が立った。
自治会長の車がバッテリー上がりになった際に、復帰をさせた際に自治会長の奥さんがときめいた? らしいと言う事で(どういう事?)フユキと俺で夕方、夜見回りをする事になった。
当然ながら、住宅街なので発砲は出来ない為何かあったら体術で切り抜けるしかない。
その当番当日、楓はかなり心配していたので「大丈夫だよ」と言い聞かせてから、待っていたフユキと合流して自治会のエリアを回る事にした。
一緒に夕方の閑静な住宅街にある整備された歩道を歩く。
「レオンはヤバイ奴とか変態とか遭遇した事ある?」
「俺は…BOW以外はない。フユキは?」
「俺は日本の警察時代にあったぞ。下着泥棒だ」
「下着泥棒…」
随分と平和な泥棒だ。
アメリカでもある事はあるが、俺が遭遇する泥棒と言えば、国家機密情報を売る悪党とかバイオテロ兵器を盗んで他国に売るとかである。
「その下着泥棒が、コインランドリーから最初盗んでいたらしいんだけど、好みの下着が無くてさ。そしたら、犯行現場の近くにめちゃくちゃ可愛い子がいて、わざわざベランダ忍び込んで下着を拝借していたら、その可愛い子が実は女性警官だった…って言うオチ」
「相手を選ばなかったんだな」
「そいつは、足がついて家宅捜査になったら自宅の押し入れから色とりどりの下着が出てきたらしい。下着のガレージセール状態だった…」
「やばいな…ところで、オシイレって何だ?」
「押し入れは、日本建築でよく見られる収納スペースだ」
しばらく歩き回っていると、フユキが別の話をし出した。
「そういえば、愛が言っていたんだけどさ」
「なんだ?」
「時々、愛と楓ちゃんがガールズトークしているだろう?」
「ああ」
「その時の話題でさ、俺達の話になったらしいんだよ」
「…ああ」
「お互いの彼の悪い所の話になったんだと…」
「…へー」
「動揺している?」
「し、してないさ」
「んで、楓ちゃんがレオンの悪いところを教えてくれたんだけどさ…」
「…」
「レオンに「やめてって言っても、やめてくれないところ」って言っていたんだけど、何してんの?」
「…はぁ、…楓のやつ」
「おっ! もしかして、性教育ですか?」
フユキにおちょくられた。悔しい…。
二人でとある場所に差し掛かると、車道の真ん中で屯している男性グループがいた。
そのグループは、歩道にまで乗り出しておりそこを塞がれた為、怖くて通れず、帰宅できない子どもやお年寄りが数名いた。
「お! 屯ってる!」
「そうだな」
フユキは慣れているのか、屯している連中の真ん中に立つと手をパンパン叩いた。
「はい、ちゅうもーく!! 皆さん、車道や歩道を塞いだりしてはいけません! 利用者が困りますよ」
かなり事務的な話し方に、一人が立ち上がる。
チンピラ特有の肩を前後ろにしながら、ポケットに手を突っ込み、足を大股に開き、歩いてきた。
「なんすかー? 俺たち今、会合してんの! 邪魔すんな!」
フユキの左肩を押そうと右腕を伸ばして、押そうとしてきた。
俺は何度かフユキに模擬戦をしてもらった事があるが勝てた試しがない。
接近戦では、恐らくクリスでも勝てないだろう。
フユキの体術は、筋力が白人に比べてない為にテクニックでカバーした独特のものだ。
古武術というものを取り入れながらも、現代のCQCを取り入れたハイブリッド型の体術は圧巻だった。
伸ばしてきた右腕の肘窩(ちゅうか)に自らの左肘を目一杯入れるとチンピラの肘は曲がった。曲がった肘より下を掴みながら、相手の背中に自分自身が回り込むと瞬く間に腕を捻り上げられる。
「いてぇっ! いてぇえっ!」
チンピラが叫びだすと、他のチンピラが加勢してきた。フユキは最初に捻り上げたチンピラを盾にするとチンピラの群れに蹴り入れた。
チンピラ達はドミノ倒しになり、倒れ込んだ。
「てめぇ、やりやがったな!?」
チンピラ達が一斉に襲いかかってきた。
流石に人数が多いので、俺も加勢するがチンピラはチンピラだ。
ケンカ戦法は所詮は素人だ。パンチにしても筋が通っておらず、なっちゃいない。